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民営化

 私の塾では毎月1回、私立中学志望生を対象に模擬試験を行っている。各月の第一土曜日を試験実施日としているため、答案を模擬試験本部に郵送するのは日曜日ということになる。近くの郵便局では日曜の受付はしていないので、少し離れた市の本局まで答案用紙をまとめた郵便物を持っていくのが決まりとなっている。10月の模試も無事に終え、昨日日曜日にいつもどおりに本局まで車で出かけた。途中で、妻が民営化してからは日曜の郵便物の受付をしなくなった郵便局があるらしいからどうなんだろう、と言ったが、まさか私の住む市の元締めたる本局が日曜の業務を廃止するわけはないだろうと思って、玄関口まで行ってみた。すると、


 何だよ、これは!ふざけるな!「日曜・祝日 お取り扱いしていません」だと!いったいどういうことだ?  民営化後、TVCMでは盛んに夏川りみの「涙そうそう」をバックミュージックに「ひとりを愛せる日本へ」というコピーで、地域の住民一人一人のためになる民営化を印象付けようとしているが、内実はこうなんだ、と改めて知った一瞬だった。民営化前には日曜休日にも窓口が開いていて、郵便物を受け付けてくれた。もちろん葉書や封書の類なら、郵便ポストに入れればいいのだが、急な手紙や小包を送ろうとする際に郵便物を窓口で受け付けてくれないのでは困ってしまう。民営化によるメリットはいくつかあるかもしれないが、こんなことがあるとデメリットばかりが前面に出てしまい、「不便になったな」という印象を持ってしまう。小泉め・・・などと恨み言をいいたくなるが、8日月曜日は祝日のため、1日待っても郵便事情は変わらない。ならば、どうしよう・・。
 エックスパックという手もある。しかし、それだと所定の包みの中に模試の答案用紙が収まりそうもない。折れば何とかなるかもしれないが、なるべく避けたい。ならばどうするか・・。
 「メール便にしたら?」
見計らったように、妻が提案した。
 「何それ?」
 「佐川急便のメール便。確かセブンイレブンで取り扱ってるはずだよ。でも、この包みが送れるかどうかは聞いてみないとわからないと思うけど」
 セブンイレブンなら郵便局からの帰り道にある。物は試しに行ってみよう。
 「すみません、これをメール便で送りたいんですけど、できますか?」と私がたずねると、若い女子店員が
 「はい、大丈夫ですよ」、包みの厚さを器具で測りながら、簡単に答えた。
 「そうですか、よかった。ところで、いくらかかりますか?」
 「160円です」
 「160円?」私は驚いて聞き返した。
 「はい、そうです」
私は今まで、郵便局でこの模試の答案用紙を郵送するのに800円前後を払っていた。それなのに160円とは・・。より早く着くようにするために速達にしてもらったのだが、それでも260円、何てことだ!!1回につき500円も安い・・。知らなかった・・・。
 

 妻によると、郵便局が参入したことにより、佐川急便などの宅配便の受付を取りやめたコンビ二が多いらしい。その中でも、セブンイレブンは佐川急便の受付を続けているようだが、こんなに安くて早く、しかも年中無休で受け付けてくれるサービスを続けてくれているのはありがたい。
 これからは郵便局ではなく、セブンイレブンから佐川のメール便を利用しようと思う。
 民営化のバカヤロウ!!
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