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ユーミンの魔力

 SMAPとタモリの番組を少しだけ見て、いつの間にかまどろんでいたら、ユーミンの声が聞こえてきた。目を開けて画面を見たら、妻が「清水ミチコ」と言う。なんだ、そうか、と思ってまた寝ようと目を閉じたら、「違うよ、本物だよ」と慌てて言い直したので、一瞬で目が覚めた。清水ミチコによく似ているが、紛れもなくユーミンだ。「Hello, may Friend」「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」「真夏の夜の夢」「春よ、来い」とユーミンが5曲メドレーするなんて初めて聞いた。ユーミンの歌など録音したものしか聞けない、と固定観念を持っていた私には、驚くほど上手く聞こえた。ちょっと感動。
 しかし、その後歌った「Mysterious Flower」という曲は聞くに堪えなかった。「何が違うんだろう、昔の曲と?」と妻に尋ねてみたら、「歌いたいと思って作った曲と、作らなきゃと思って作った曲の違いじゃない・・」と答えた。確かにそうかもしれない。
 驚くことに、ユーミンは1954年生まれだから、私と4才しか違わない(学年は5つ違うけど・・)。荒井由実としてファーストアルバムを発表したのは1973年であるから、ユーミンが19才、私が15才の時である。そのアルバム「ひこうき雲」は高校生の時に買った記憶があるから、ユーミンの初期のディスコグラフィーはほぼ網羅しているとの自負はある。
 そんな私にとってユーミンはやはり「荒井由実」であり、ユーミンの大ファンであるという触れ込みで番組に出演していた、オードリーの春日や徳光の甥っ子のミッツ何とかとは、年齢のギャップからか好きな曲はまったく違った。彼らが「松任谷由実」の曲を挙げるのに対し、私だったら「ひこうき雲」の中の曲、「恋のスーパーパラシューター」をリクエストしたのに・・。

  作曲・作曲:荒井由実

  赤いレザーのジャンプスーツは
  わたしの燃えるハートのしるし
  霧の晴れまにあなたが見えたら
  ベルトをつけて準備完了
  たったひとつの恋の真上に
  落ちてゆけたら死んでもいいわ
  恋のスーパーパラシューター
  Oh yah!

  包みきれない あなたの心は
  きまぐれ色の海それとも空
  熱い想いを風にまかせて
  とびおりるからきっとうけとめて
  たったひとつの恋の真上に
  落ちてゆけたら死んでもいいわ
  恋のスーパーパラシューター
  Oh yah!
  たったひとつの恋の真上に
  落ちてゆけたら死んでもいいわ
  恋のスーパーパラシューター
  Oh yah!



「たったひとつの恋の真上に
落ちてゆけたら死んでもいいわ
恋のスーパーパラシューター」
こんな呪文をかけられてしまった高校生のなれの果てが今の私だから、ユーミンも罪作りだ・・。
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