毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
不肖・宮嶋
昨日、塾バスを運転しながらNHKラジオを聞いていたら、「つながるラジオ」という番組内で、「今こそ光れ!東北の心意気」と題して、『現代を切り取る東北ゆかりの、あるいは東北を取材してきた表現者たちが、東日本大震災をみつめ東北に寄せる思いを語る。忘れがたい東北での出会いや心に残る言葉を振り返り、震災を越えて立ち上がろうとする東北の人々にエールを送る』というコーナーがあり、そこにカメラマン「不肖・宮嶋」氏がゲストとして招かれていた。週刊文春などで数々のスクープ写真を撮ってきたことで有名な彼は、東日本大震災の発生直後から南相馬に行き、一カ月以上も被災地で暮らしながら取材を続けて戻って来たばかりだと言う。そんな彼が語った被災地の様子には、言葉を失ってしまった。
震災発生当日、食料やガソリンを詰め込んで出発したものの、大渋滞に巻き込まれてしまい、渋滞を避けて行くうちにやっとのことで南相馬に辿りついたこと、果てることなく壊滅的に広がる瓦礫の中に横たわっている犠牲者の多くの遺体、「イラクよりもすごかった、今まで自分が見てきたどの戦場よりも酷い状況だった」と語る彼の言葉は時々詰まってしまい、それだけでもどれほど惨い状況だったかが伝わってきて、胸が締め付けられる思いがした・・。
彼の話を聞きながら、現地で暮らし、被災した人々と共に暮らした者の言葉がどれだけ重いものか実感した。震災から40日近くが過ぎ、毎日の生活に追われ、ともすれば被災した人たちの困難な暮らしに思いが至らなくなりがちな私の鈍感さに鉄槌が下されたようで、思わずハッとした。
塾に着いてしまったため、最後まで話を聞くことができなかったのは残念だった。だが、その代わりと言ってはなんだが、3月30日に「産経ニュース」上に公表された彼の意見文を見つけたので、以下に貼っておく。
『不肖・宮嶋、東日本大震災発生以来、被災地暮らしである。もはや取材どころではない。しかし、そんな苦労なんぞ、家を、財産を、家族を奪われた何十万人の被災者に比べれば何のことはない。
今は現ヘタレ首相の無能ぶりはあえて問わん。国民同士が、ののしりあっとる場合やないのである。石油がほとんどないわが国の原発の是非も今はあえて問わん。そんなことは福島第1原発を沈静化させ、コントロールできるようになってから侃々諤々、やったらエエんや。
この戦後最悪の国難、こういうときこそ国会議員のセンセイの出番である。特に日頃ヒマを持てあまし、国のために何しとるか分からんセンセイ方、被災地に出向いて、がれきのひとつでも片づけたらどうや? でもアカンで警備や送迎の車頼んだら。それだけ行方不明者の捜索が遅れるんや、パフォーマンスはいらん。こんな国難に立ち向かう今こそ、「真の英雄」と「口先だけの偽善者」を見極める好機である。
英雄とは、自ら名乗りでるどころか、その行為すら、他人には語らないものである。いま福島第1原発で生命をかけて懸命の作業にあたっとる自衛隊員、警察官、消防官がまさしくそうである。それにひきかえ、「国民の生活が第一」「友愛」などと口先だけの政治家は何をしてくれたんや。
勲章はそんな「物言わぬ英雄」にこそふさわしいんとちゃうか。何もせずして何十年もバッジつけとっただけのセンセイ方には、日頃の歳費だけでももったいないわ。
ましてや不眠不休でがれきと格闘する若者たちを「暴力装置」などと侮辱した輩がこのどさくさに紛れて官邸に復帰やと。ハジを知らんのか!
国難に乗じ、国民の犠牲を逆手に取り、おのれの自己保身、宣伝につとめる輩を、われわれ日本人は国賊と呼ぶんや』
100%肯んずることはできない者でも、現地で被災者と苦楽を共にしてきた人の言葉に対して、反論することはできないだろう。少なくとも、先日掲載した大江健三郎の文章よりも現実を映したものであることは間違いない。
震災発生当日、食料やガソリンを詰め込んで出発したものの、大渋滞に巻き込まれてしまい、渋滞を避けて行くうちにやっとのことで南相馬に辿りついたこと、果てることなく壊滅的に広がる瓦礫の中に横たわっている犠牲者の多くの遺体、「イラクよりもすごかった、今まで自分が見てきたどの戦場よりも酷い状況だった」と語る彼の言葉は時々詰まってしまい、それだけでもどれほど惨い状況だったかが伝わってきて、胸が締め付けられる思いがした・・。
彼の話を聞きながら、現地で暮らし、被災した人々と共に暮らした者の言葉がどれだけ重いものか実感した。震災から40日近くが過ぎ、毎日の生活に追われ、ともすれば被災した人たちの困難な暮らしに思いが至らなくなりがちな私の鈍感さに鉄槌が下されたようで、思わずハッとした。
塾に着いてしまったため、最後まで話を聞くことができなかったのは残念だった。だが、その代わりと言ってはなんだが、3月30日に「産経ニュース」上に公表された彼の意見文を見つけたので、以下に貼っておく。
『不肖・宮嶋、東日本大震災発生以来、被災地暮らしである。もはや取材どころではない。しかし、そんな苦労なんぞ、家を、財産を、家族を奪われた何十万人の被災者に比べれば何のことはない。
今は現ヘタレ首相の無能ぶりはあえて問わん。国民同士が、ののしりあっとる場合やないのである。石油がほとんどないわが国の原発の是非も今はあえて問わん。そんなことは福島第1原発を沈静化させ、コントロールできるようになってから侃々諤々、やったらエエんや。
この戦後最悪の国難、こういうときこそ国会議員のセンセイの出番である。特に日頃ヒマを持てあまし、国のために何しとるか分からんセンセイ方、被災地に出向いて、がれきのひとつでも片づけたらどうや? でもアカンで警備や送迎の車頼んだら。それだけ行方不明者の捜索が遅れるんや、パフォーマンスはいらん。こんな国難に立ち向かう今こそ、「真の英雄」と「口先だけの偽善者」を見極める好機である。
英雄とは、自ら名乗りでるどころか、その行為すら、他人には語らないものである。いま福島第1原発で生命をかけて懸命の作業にあたっとる自衛隊員、警察官、消防官がまさしくそうである。それにひきかえ、「国民の生活が第一」「友愛」などと口先だけの政治家は何をしてくれたんや。
勲章はそんな「物言わぬ英雄」にこそふさわしいんとちゃうか。何もせずして何十年もバッジつけとっただけのセンセイ方には、日頃の歳費だけでももったいないわ。
ましてや不眠不休でがれきと格闘する若者たちを「暴力装置」などと侮辱した輩がこのどさくさに紛れて官邸に復帰やと。ハジを知らんのか!
国難に乗じ、国民の犠牲を逆手に取り、おのれの自己保身、宣伝につとめる輩を、われわれ日本人は国賊と呼ぶんや』
100%肯んずることはできない者でも、現地で被災者と苦楽を共にしてきた人の言葉に対して、反論することはできないだろう。少なくとも、先日掲載した大江健三郎の文章よりも現実を映したものであることは間違いない。
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