goo

角を矯めて・・

【角を矯めて牛を殺す】
牛の曲がった角を直そうと手を加えているうちに牛を殺してしまうこと。転じて、少々の欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。枝葉末節にこだわって、肝心な根本を損なうことのたとえ。

 野田改造内閣が発足した記事を新聞で読んでいたら、この言葉が浮かんできた。この内閣改造は、消費税を上げるために自民党に擦り寄った結果だとも言われているが、野田という男、どうしてそんなに消費税を上げたいのか、全く理解できない。昨日の毎日新聞朝刊に、消費税を上げるのに57%の人が反対、という世論調査が載っていたが、それは国民の多くが、もっと先にやるべきことがあるだろうと思っていることを表している。
 同時に、「私の責任で」と大見得を切って、大飯原発の再稼働を容認しようという。これもまた毎日新聞の世論調査では70%以上の人が反対だというのに・・。一歩間違えば、日本という牛を殺してしまうような重要な政策を次々と行おうとしている自覚が、果たしてこの男にあるのだろうか。万一不測の事故が起こった場合、どうやって責任をとるというのか・・。
 「野田って人は全然痩せないね。総理大臣になると誰でも痩せたのにね・・。相当の根性の持ち主なんだね」と妻が評していたが、確かにドジョウからナマズに変身したかのようにさえ思えてくる・・。

 折しも株価はバブル崩壊後の最安値を更新したというし、相変わらず円高のままだ。こんな経済状況で、果たして消費税を上げたらどうなるのか・・。経済に暗い私でさえ、ゾッとするのに・・。
 
 国民は、歯を食いしばって必死で毎日暮らしているというのに、この生活実感をどれだけの政治家が分かっているだろう。もう本当にウンザリする。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )