goo

麦秋(2)

 お千代保稲荷へ参拝に行った帰り道、思いもかけぬ風景に出逢った。


 農道を挟んで、田植えの終わったばかりの水田と、たわわに実って刈りとりを待つばかりの麦畑、見事な対称だ。車を停めて、麦の穂の写真を撮ってみた。

 

 ちょうど2年前に、「麦秋」という記事を書いたが、その時よりも麦畑が広くなっているような気がした。
 ここは、岐阜羽島インターからお稲荷さんまで行く途中に広がる田園地帯だが、季節ごとに休耕田を利用して、色々草花が植えてあり、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスといった具合に、道行く者の目を楽しませてくれる。
 だが、やっぱり一番綺麗なのは、黄金色に実った稲穂だ。いくら華麗な花びらを持った草花でも、秋の陽光に輝く稲穂の美しさには叶わない。麦の穂も、これだけ見ているなら相当心に染みる色合いだが、稲穂の煌めきには及ばない。

 「これって小麦だよね」
 「たぶんね」
 「じゃあ、これだけの小麦で、何杯分のうどんができるんだろう?」
 「オレに分かるわけないよ。丸亀製麺に訊いてみろよ」
 「でも、お稲荷さんの近くに丸亀製麺てないよね」
 「近くにあったら、毎回行くのになあ・・。岐阜羽島に出店してくれないかなあ・・」



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )