じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「就活」に侵食される大学教育

2010-01-23 10:38:20 | Weblog
★ 知人の大学関係者に聞いた話。昨今の大学生は3年生になると「就活」が始まるそうだ。秋口にでもなると「就活」を口実として授業への欠席が増えるという。しかも、それは大学の方針で欠席扱いにはならないそうだ。

★ 就職大氷河期時代。大学としては授業料さえ納めてもらえれば、出欠など細かなことは見て見ぬふりといったところだろう。ただ、こうした慣例は大学教育を形骸化させる。

★ センター入試や私大入試の影響で、すでに高校3年生の3学期は有名無実化している。最近は指定校や公募制推薦が11月ごろから始まり、半数近くの生徒が年内に進路を決めてしまうから、高校としては2学期前半までには主要なカリキュラムを消化しておかなければならなくなる。

★ 高校は3年間といいながら実質は2年半になっている。実に窮屈なありさまだ。この分では大学は4年制といいながら実質2年半になってしまうかも知れない。(長期休暇を差し引けば、実に高額な授業料を払っていることになる)

★ 確かに大学にとって、就職を支援するといった出口対策は重要だ。大衆化され、一方で少子化の荒波が押し寄せ、淘汰が叫ばれる経営環境にあって、確かな出口を確保することは大学にとって大きな宣伝効果をもたらすだろう。

★ 出口対策はもちろん大事だが、これに引きずられ大学教育が形骸化するなら、大学は単なる「学位」発行機関、あるいは「学位」販売機関に堕してしまう。

★ かつてのような就職協定がよいのかどうかはわからないが、企業も大学も理性をもった対応をして欲しいものだ。
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指揮権

2010-01-23 00:02:27 | Weblog
★ 民主党、小沢幹事長の政治資金問題、指揮権発動について千葉大臣の国会答弁は一般論に終始している。

★ かつて造船疑獄の際に発動された指揮権。そのとき救われた佐藤栄作氏は後に総理大臣となった。

★ 指揮権の発動は一人の政治家の政治生命をつないだが、大きな禍根も残した。この事件以来、指揮権が発動されたことはないし、時代も変わり、今もし指揮権が発動されるような事態となったら、それこそ鳩山内閣の命運は尽きるであろう。

★ それほど政治家に対する国民の目が厳しくなっている。民主党政権など風前の灯となり、民主党の分裂、諸勢力を巻き込んでの泥仕合になりかねない。

★ これはこのデフレ下の日本では非常に不幸な事態である。そんなことはわかりきっているであろうから指揮権発動などはないであろうが、法務大臣は明確に否定しないから、いささか心配でもある。
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