平日の午後、在宅のときは、BSプレミアムの映画を観ることがよくあります。午後1時からで、2時間ぐらい。
お昼ごはんを食べながらだったり、あれこれ作業をしたりのながら映画ですが、これがなんとも良い時間なのです。
先日はハンフリー・ボカード出演の「アフリカの女王」を観て、途中からはもう画面にくぎ付けでした。
彼の映画と言えば、私にとっては唯一「カサブランカ」なので、んんん?このひげの人、もしかして「カサブランカ」の君の瞳に乾杯の人???ってな感じでしたが、
途中でひげもそってすっきりして、ばりばりと行動している姿をあ観て、そうそう、これこれ!なんて観てました。
あの拍手喝采のラスト!最後の最後までハラハラですから、良かった~と胸をなでおろすとともに、しみじみ感動をせまってくるというもんです。
あの映画、「老人と海」の時にも思いましたが、映画館で一度観たいものです。
モノクロ映画って、いいですよね。
で、昨日も偶然居合わせて、チャンネルを合わせたBSプレミアム映画『サン・ジャックへの道』!
なんせウォーキングは好きな私ですから、ただただ歩く姿を観るだけでもいい!って思います。
この映画、すんごく深かったです。
なんとなく最後のシーンも予測できたけど、ほんと良かった!
見ず知らずの9人が巡礼の旅に出かけます。
もちろん、巡礼の旅に参加する思惑はみなそれぞれ違います。
親の遺産相続のために参加する険悪な三兄弟、若い男女、思惑ありげな女性一人参加…、それに妙に人間味あるツアーリーダー。
この見た目もなにもかもバラバラなメンバーたちが、大自然の中、もくもくと歩くことによって、大切ななにかを見つけるのですよ~。
フランスからスペインにある巡礼地までの道のり、まずは自然の美しさに圧倒されました。
大きな平原あり、すばらしい山あり、静かに流れる川あり、でこぼこの石道あり…。
もくもくとメンバーが歩くシルエットが美しかった。
人間模様もそれは一言ではもちろん話せないほど盛りだくさんなのですが、それぞれ一人ひとりが自分の居場所探しをしている姿に、心を打たれまくりでした。
心が動くと、人は行動するって、真実なんだなと思うこと、しきり。
人の想像、頭の中のあれやこれや考えていることを、視覚化している場面も多々ありました、それがとってもユニークで度肝を抜かれました。
例えば、アルファベットのAの大きな文字が平原の向こうから歩いてきたり、
平原のポツンとある青い扉を開けると、そこには…は、みたいな、上手く説明できませんが、その場面の移り変わりかたは先日観た『ツリーオブライフ』につながるなぁ
と一人納得したり…。
この映画も、映画館で一度観てみたい!って思いましたよ。