
今年も巡ってきましたね!
いちじくの季節。
朝からいちじく。
うれしい。
今年はいくつ食べられるかなぁ。❤️
久しぶりに歌集を手にしました。
歌集「パン屋のパンセ」杉崎恒夫(六花書林)
先日のこと、NHKのラジオ深夜便で川上弘美さんのインタビューを聴きました。
2日にわたって放送されたインタビュー。
かなり前(10年くらい前?)に収録されたものの再放送だったのですが、
とても楽しく聴きました。
文字で読むのはもちろんいいけど、作家さんの話を聴くってなかなかないので、
聞き逃し放送期間中は何度も聴きました。
その中で、川上弘美さんが紹介されたのが、こちらの歌集です。
天文台勤務の経験がある杉崎恒夫さん、この短歌は彼が70~80代のころの作品と紹介してありました。
川上さんも言われてましたが、とてもその年代の男性の短歌と思えない。
表紙から受けるイメージ、そのギャップも何ともいい感じです。
私がいいなぁと思った歌を引いてみますね。
こんにちわ おなじ書棚にいつもある市民図書館のガルシア=マルケス(黄身がみる夢)
バゲットを一本抱いて帰るみちバゲットはほとんど祈りにちかい(黄身がみる夢)
さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない(鳩の鋳型)
「大切なものは見えない」友達にしたいキツネは街にはいない(砂時計)
こんがりと夕焼けベーカリーが焼きあげしクロワッサンを一つください(パン屋のパンセ)
わずかなる誤解なのです イエローとレモンイエローの違いぐらいに(パン屋のパンセ)
音読しながら、歌集を楽しみました。
いつも行く図書館、海外文学の棚の前に杉崎さんが佇んでいそうな、そんな風景が目に浮かびました。
「星の王子さま」を手に取る様子なども…。