【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2298話目】 先日、母親を亡くされた読者が「住職が時折、法話で『雑煮箸、今年は母のなかりけり』の句を。私には来年の正月ですね」と。
読者若者が「数年前、母が余命1年と。宣告を父と2人で受けた後、母のいる病室へ。父は表情1つ変えず、母と談笑を。暫くすると父が『用事がある。帰る』と病室を。すると母が『追い掛けなさい』と私に。父は車を走らせ、海へ。遠目でその様子を。父は砂浜に正座し、肩を震わせ。父のそんな姿を見たは初めて」と。
【追伸】
この若者が拙僧に「父が家に戻るを確かめて、また、病院へ。母は父がどこへ行ったかを聞こうともせず『お父さんを頼みますよ。・・で、私は、あとどのくらいなの』と。私は『1年』と即答を。母は『そう、わかりました。お父さんが、お母さんに言うまで、あなたはこの事は、黙ってなさい』と。母は温厚そうに見えて、気丈、豪傑。父は豪傑そうに見えて、気弱。その母が先日、他界を。父の心が落ち着くを母は、待ってくれていたのかな。父は生涯通して母を非常に大事に。宣告を受けてから、3年後でした。父の心に空いた母の穴を埋める事は、私には到底出来ませんが、出来うる限り、家内と子供達と、父に寄り添っていこうと考えております」と。
投稿写真は、拙僧と家内。今年で結婚33年。天から貰った最高のプレゼントは、わが女房殿。
