1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話、考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2310話目】 人間は、死ぬ時には、死ぬ。ジタバタしても始まらん。人間は、死にとうても、死ねん。焦っても始まらん。人間は寿命にて。

2021-11-17 13:51:58 | 法話
読者が「番組『ロンハー』で淳さんが『昨年、他界した母が、あんたの反抗期が終わったは42歳の時だった、と言われた』と。その歳になってやっと、淳さんは親に認められたんだね。住職はどうだった」と。「父が癌闘病余命中、拙僧42歳の時『俺は子供に恵まれた』と言われた時、認めてくれた、と思ったかな」と。

【追伸】
拙僧の父が余命1年と言われ、寝たきり状態で入退院を繰り返している時、月に1度、給料を父に手渡しで。その時、父(当時72歳)が「すまんな。働きもしてないのに」と、給料袋を顔に押し頂いて、毎回、拙僧に頭を下げた。「父さんは、わからんかもしれんが、副住職として自分なりに懸命に働いてはいたが、実際問題、42歳にもなって、親から給料をもらって生活を。子供が3人もいるのに。これ程に、情けない事はなかったよ。この歳になってやっと、親の面倒(金銭面も含めた世話)が、みれる様になれたんだよ。この嬉しさ、父さんにはわからんだろな」と言うと、更に父は、拙僧に頭を下げてきた。20年前の話にて。