1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2317話目】 子育ては、親の主観をどれだけ子供に押し付けないかが、鍵となるかな。子供は親の所有物ではないを、しっかりと心に。

2021-11-23 16:45:22 | 法話
生まれた時から知っている檀家の息子が、現在、50歳。中学時代に突然変異で喧嘩太郎になり、高校の時には、日豊線の〇〇と異名を。その息子が先日「住職。中1の息子が反抗期に」と悔やんでお寺に。「どの面下げて言ってんだ。自分の中高時代を考えてみな。警察相手に喧嘩まで。それに比べたら可愛いもんだ」と。

【追伸】
この男性が「兄ちゃん(拙僧のこと)。俺、真剣に悩んでんだから。そんなに茶化さんでも」と。「お前さんが笑わせる様な事を言うからや。反抗って言っても、お前さんの中高時代の反抗とは種類が違うだろ。父親である君が、夜10時に帰って来て、朝5時には出勤、これが毎日。母親は看護師で、2日おきに当直。親が忙しいとわかってるから、友達と遊ぶ事を制約されても、妹を保育園に迎えに行き、時折、夕食の準備をする事になっても。13歳の多感な時期なのに、何1つも文句を言わないんだろ。ちょっとした反抗態度ぐらい、目をつぶってやりな。勉強は出来るし、柔道も真面目に。君ら夫婦はよく育ててると思うよ。父親は、細かい事をチクチクと子供に言うな。ほんと、お前さんは、どの面下げて。相談事も、子供の方から問われた時だけ答えてあげれば、それでよか。そのくらいの距離間が丁度いい。子供の反抗は甘んじて受け入れてあげな。ストレスも発散させてやらんと、精神疾患になる可能性が。そうなったら、反抗どころの問題じゃなくなるよ」と。