1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2346話目】 日本では「イノベーション(新発想)、イノベーション」と声高に言う割には、凝り固まった自論を変えれない人達が多いよね。

2022-01-14 13:14:50 | 法話
50代読者が「TV番組の間と間にあるCM、昨今は10社以上、録画してスキップさせないと、長過ぎてイライラくるよね。スポンサーがいないと、番組が成立しないはわかるが。CMも『見たい』と思う様な、お笑いの一発屋の様な、インパクトある映像を作らなきゃ。昨今は、どんなCMが流されているのかも知らない」と。

【追伸】
この読者が「住職は過去のCMで、最も印象に残ってるのは、何ですか」と。「CMソングが印象に残ってるのは、リゲイン、かな。あの音楽を聴いたら、時任三郎さんが目に浮かぶ。バブル全盛期の猛烈社員を見事に表現してたよね。映像と簡潔な言葉では、カップヌードル、かな。『ハングリー』とだけ叫び、原始人がマンモス狩りしてるCM。ウダウダと作り方を説明していたのを、全て排除し、一言で想像を掻き立てた。あれは見事だったね。昨今はコンプライアンスの問題もあるのか、興味をそそる物が皆無に。作れなくなったのかな、世間が煩すぎて。CMに使われている歌も昔の歌ばかり。懐かしい歌に耳を奪われ、映像が目に入ってこない。新しい物を産み出す斬新さが、どこもここも、欠けてる様な気がする。素人が偉そうに言って、申し訳ないが」と。









【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2345話目】 ピン芸人永野さんが共演者に洒落でビンタを。「生放送中に暴力を振るった男がいる」と通報されて警察が来たと。••んっ。

2022-01-13 17:50:37 | 法話
檀家男性が「人生が開けない」と愚痴を。「芸人の永野さんが40歳の時に親から『どうするの』と。それを機に見通しが立たない状態で今の奥様と結婚。その4ヶ月後にあのラッセンネタが大ブレイク。夫婦で大喜びというより『助かった』と。2人分の人生を背負って、何かが変わられたんじゃないかな、と思うよ」と。

【追伸】
この檀家男性に「君も彼女を待たせてるんだろ。時間は待ってはくれんよ。女性は男性と違い、色々リスクを抱えている。君以外にも檀家で君の様な男性が何人かいる。60歳近い親の年収と比較して、今の給料じゃ結婚生活など出来ん、と。親も若い時には低給料だったんだよ。それを夫婦で苦労、工夫して、生活、子育てを。昔の苦労話を笑って話せる人達は、笑って話せる人生を築いてきた人達。千原ジュニアさんは、永野さんがブレイクした時『出てきたな』と思ったと。加えて『永野さんは、だいぶ過小評価されている芸人の1位かな』と思ってると。一発屋の様に見えるが、未だにテレビ界で使われている状況を見ても、ジュニアさんの評価は正しいのかな。今1つ、永野さんが『昨今の賞レースのストイックさに疑問が。まるでアスリート。泣いたりするんですよね、負けた、と言って。いやいや、まじか、と。お前が面白くないから、負けただけなのに。周囲も一緒になって泣いてるんだよな。何なんだ、これは、と。他にも、稽古を凄い頑張ってウケました、という人が。そりゃそうだろ、稽古したんだから、と思う』と。この一連、永野さんの個人的見解だが、何かしらの参考資料になるんじゃないか、と思うよ」と。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 わが寺の90歳超えの爺様達、婆様達は皆、好奇心が旺盛。未だ新しい物に挑戦する心が。この本文の婆様もスマホを流暢に操作を。

2022-01-12 13:33:01 | 法話
わが寺ではコロナ発覚が世に知れてから半年後には、通常業務(法要、その他)を再開。勿論、自主的参拝。お経は内陣の僧侶のみ。外陣の参拝者は無言、心の中で。お接待(食事)はお土産。有難い事に檀徒、信徒、知人、その家族、総計3千人以上、1人も感染の報告は耳に。皆、軽視せず、感染防止を守って行動を。

【追伸】
檀家婆様の家に今年最初の仏壇参りに伺うと「元日法要も皆、参拝してたな。お寺に行くと、不思議とわしの周りに皆が集まってくる。なんでかな」と。「婆様はマスク越しでも、声が大きいし、よく笑うからな。皆、歳を取って耳も目も遠くなってきてるから、話す声が大きい、話す内容が楽しい人の所に自然と集まってくるわな。若い人達も『90歳超えてもこの婆様、まだ、元気ばい』と元気も貰えるし、教訓も貰えるしね」「まだ、死ねんな、わし、住職」「100歳は超えないや。あと9年やで」と。この婆様、仕立て直し屋(服、背広)を、ご主人が他界した後も10年、未だ1人で請負、手直しを。手先も目も、まだまだ、大丈夫。今年は拙僧、まだ還暦の歳にて。元気者のご老人達を見習って、気張らんとあかん。

投稿写真は、コロナ前の法要風景。若手が参拝者に紙芝居を。



【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 知人父親が娘の婚約者に「建設的な喧嘩は何ぼでもよか。が、もし手を挙げたら、生まれてきた事を後悔さすぞ」と。今、父と婿、大の仲良し。

2022-01-11 07:40:32 | 法話
読者から「1週間前、娘が婚約者を連れて挨拶に。よか青年でした。2人が言うには、結婚式、披露宴は控えて、写真だけは撮ろうと。対し家内が『その時は呼んでね。立ち会いたいから』と。あとは、こちらは嫁がせる側だから、男性側の家の意向に任せようと思うのですが。これでいいですかね、住職」と問い合わせが。

【追伸】
この読者に「結構だと思いますよ。拙僧にも適齢期の娘が1人、おりましてね、そう言ってきたら、そうさせます。実は拙僧、結婚式は兎も角、披露宴のあの大袈裟は、あまり好きではないんですよね。拙僧の時は、亡父の住職繋がり(お寺間の付き合い)で、拙僧の知らない人までがわんさか披露宴に。拒否はしなかったが『何か、違うよな』という思いが」と。「私の場合もそうでした。娘の婚約者が言うには、家族間の顔見せ食事と、別席で、仲の良い友人達との食事会を計画しているとの事。考えたら、スマートですよね」と。「それが、よかですな。コロナちゃんのお陰で、自粛を大義名分に出来ますもんね」と。

投稿写真は、拙僧娘、3歳の時。現在、30歳。「早よ、結婚せい。結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳にはいかんぞ」と2人(娘と彼氏)に言ってるんですが。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 一休宗純(室町時代の禅僧)さんが「今、死んだ。どこにも行かん。ここにおる。尋ねはするなよ。物は言わんぞ」と。それだけで十分有難い。

2022-01-10 14:52:10 | 法話
1月といえば思い出すは、20年前、父他界の翌年、わが寺の女性僧侶(現在92歳)の夢に父が出てきて「息子(拙僧)が疲れとる」と。この僧侶が心配してお寺へ。「確かに、疲れてはいるが、そこまでいう程には」と。その直後から1ヶ月の間に14人連続葬式が。「これか」と。夢とはいえ、死んでまで子の心配を。

【追伸】
20年前の1月は、葬式、火葬、収骨、初七日の取り上げ法事を済ませ、お寺に帰宅途中で「檀家他界」の知らせが。その足でそちらの家へ。これが3家連続、2度繰り返した。あとは2家連続が2度、単発が4家。後にも先にもこんな事はなかった。1人(家)、1人(家)、満中陰(49日、納骨)まで7日ごとに、その家に追善供養(14人×7日=98回)へ。大変な1ヶ月だった。1月に3回忌、7回忌、13回忌と、この14家の法事が連続である年がくる度に、この時の事を思い出し、父親の顔が脳裏に浮かぶ。他界した人間が本当に子孫の側にいるかどうかなど、確認も出来ねば、確証もないが、例え夢とはいえ、偶然とはいえ、こんな事が起こると「見守ってくれているのかな」と、親の有難さを感じる。