今日のシネマ
昨日 に続いて八日目の蝉。
今度は映画です。
原作の映像化・・・以前より大分柔軟に受け入れられるようになった私は
これは是非観てみたいと思いました。
結果、原作では泣かなかったのに 映画では泣いた・・。
映像だとストレートにバンバンと容赦ないので
もうひたすら受け身です。
ちょっと待って・・・って感情を整理したくてもそうはいきません。
でも、人にもよるかもしれないけれど
これに関しては 原作を読んでから映画を見て良かったと思いました。
本は昨日も書いた通り、前半と後半で主人公が変わっていますが
映画の方は 希和子の逃亡と 恵理菜の自分探しが交互に映し出されます。
2時間余りに収めるために ある程度のカットは仕方ないとは思いつつ
本の港でのラスト部分がとても気に入っていたのでそれがないのがちょっと残念でした。
昨日は 希和子にとても感情移入した、と書いたけれど
不倫相手の奥さんが これでもか、と嫌な女に描かれており
これを映像で見せられると 尚更すごいものがありました。
でもよく考えてみると だんなが浮気し、愛人に子どもまででき(堕胎するにしても)
今度は生れた赤ん坊を誘拐され、数年後に戻ってきたからっていって
いい母ができるか、って言ったらそれは絶対に無理だと思われ、
元々の性格を差し引いても 映画ではちょっとこの人に同情してしまう自分がいました。
多分 「妻」 の部分で同じ立場にいるからだろうと思うけど。
俳優陣は皆素晴らしいです。
何も文句つけようがない。
重い内容ではあるけれど 一縷の希望は残してくれるってとこが
角田さんの小説なんだと思う。
男性はこれをどう見るのか、(読むのか) な、って思いました。
パパに本を回そうかと思ったら
「いい」 って言われちゃった。