今日のシネマ
2022年 日本
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学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみながら、
友人たちから金をせびってダラダラと中途半端に生きる渡口淳。
埋立て用の土砂を船で運ぶ海運業を営む彼の両親は、
時代とともに減っていく仕事や後継者不足に頭を悩ませながらも、
なんとか日々をやり過ごしていた。
淳はそんな両親の仕事に興味を示すこともなく、
親子の会話もほとんどない状態だった。
ある日、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。
そこで思いも寄らぬ人物が犯人像として浮かび上がる。(映画comより)
先月の後半だったでしょうか・・・
ブロ友のPassyさんが、美しい薔薇の写真と共に
”冬薔薇(ふゆそうび)” のことを書いてらっしゃいました
歌詞や俳句などに使われる言葉だそうですが、
冬の薔薇と書いて ”ふゆそうび” と読むなど全く知らなかった私は
すごく気になって検索してみたら、
なんと 同じ名前の映画が見つかったではありませんか・・・
すぐにリストの上位に入れて鑑賞しました
ストーリーは青字のイントロダクション通り↑なので省きますが
主演が 伊藤健太郎・・・
不祥事を起こして少しお休みしていた俳優さんです
この作品が彼の復帰作となるようで、そんな彼の転機となる作品に
偶然にも出会うことになったわけですが、
彼が演じる淳は、どうしようもないダメダメ息子・・・
役とリアルが微妙に混ざって、それが なんだか余計にはまり役に見え、
ちょっと可哀想な気持ちにもなってしまいました(ごめんなさい)
肝心の 冬薔薇(ふゆそうび)は 話の中でどんな風に絡んでくるのか、というと、
淳のお母さん(余貴美子)が、殺風景な家の前を明るくしようと薔薇を買ってくるのですが
その薔薇の名前が 冬薔薇(ふゆそうび)というのです
ラベルにそう書いてあったような・・?
実際には冬に咲くバラを総称して言うと思うのですが
その辺のところはまあ、映画なので・・・
ストーリーが、最初から最後まで明るい話ではありません
その中で、温もりや安らぎを表す象徴として
寒い中でも健気に咲く花、「冬薔薇」を用いたのかもしれませんが
そこまで大きな慰めにはなっていないように感じました
ただ、淳本人も、お父さん(小林薫)も お母さんも
不良仲間なども、すごくリアリティがあって
映画自体は飽きずに最後まで観ることができました
伊藤健太郎の復帰作、と書きましたが
主演というチャンスをもらっただけでなく、
これだけの有名な俳優さんたちが脇を固めてくれたわけですから
この先も俳優としてしっかり頑張ってほしいなぁと、
余貴美子が演じる母と同じ目線で観ていた私です
小林薫と石橋蓮司のやり取りは とても味わい深く、一番好きなシーンでした
Passyさ~ん、Passyさんの記事から新しい映画との出会いにつながりました
ありがとうございました
2023-5