23日実施された都議選で日本共産党は、現有8議席を17議席に伸ばし都民の期待に応えました。最後までの頑張りが結果に反映されたと思います。候補者、支部、後援会のすべてのみなさんに心からお祝いを申し上げます。都議選では、自民党も前回より21議席増やしました。朝日新聞の出口調査(「朝日」24日付)では、無党派層の票は、自民20%、共産19%、みんな19%、民主16%、公明10%、維新9%となっています。また、「『反アベノミクス票』では、『まったく評価しない』と答えた人の52%が共産に投票し、民主は21%にとどまった」と報じました。
「読売」の社説は、「共産党も議席を伸ばした。投票率が前回を大きく下回るといった要因が、組織力のある政党を押し上げた」と書きました。また、「朝日」の社説は、「共産党が議席を大きく増やしたことは注目に値する。反アベノミクス、原発ゼロ、憲法改正反対を明確に打ち出したことで、政権批判の受け皿になったと見て間違いない」と評しました。いずれの「社説」にも重要なことが指摘されていると思います。
都議選をふりまりますと、97年の都議選では、日本共産党は、26議席、80万票を超える得票をし、自民党についで第2党になりました。(公明24議席、民主12議席)その翌年98年の参議院選挙で共産党は、比例・選挙区合わせて15議席を獲得、神奈川県では、はたの君枝さんが初議席を獲得しました。
あれから、16年、21世紀10年代の政治の激動期をむかえています。この間、2大政党間での政権交替を国民は体験し、昨年総選挙の結果、自民党が政権に復活し、「自民党政治」を全面に押し出し、現行憲法を根こそぎ破壊する暴走をはじめています。こうした自民党に、憲法を守り、生かす立場で、国民こそ主人公の改革のビジョンを掲げて立ち向える政党は、今や日本共産党おいてほかに存在していないことが、生き生きと明らかになった都議選であったと感じています。しかし、参議院選挙は、「これから」の日本共産党の「政策力」「組織力」などの本領発揮が問われることになるでしょう。