宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
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地下水の海洋放出に「努力」-許されぬ政府の「汚染水」基本方針。その日に2200㍉シーベルト計測

2013年09月04日 | 原発

 福島第1原発の汚染水タンク4基の外側で高い放射線量が計測されている問題で、「東電は3日、最高線量が毎時2200㍉・シーベルトに上昇したと発表した。同じ場所は1日に同1700ミリ・シーベルトだった。2日の点検で『毎時100㍉・シーベルト以上』だったタンクを計測したところ、同300㍉・シーベルトだった」(「読売」4日付)

 東電は3日、福島第1原発のタンクで放射線量が高い場所が見つかっている問題で、「新たに『H6エリア』という区域にあるタンク1基で毎時300㍉・シーベルト以上の放射線量が測定されたと発表しました。~これで、同原発で汚染水漏れや高線量が確認されたタンクは7基となりました。~いずれのタンクも、鋼板の間のゴム製パッキンをはさんでボルトで締めて組み立てる『フランジ型』。高線量が見つかった場所の多くは底板の接合部付近です」(「しんぶん赤旗」4日付)

 「漁師くじく汚染水」「この浜は終わり」「東電に国費『納得できない』」「朝日」4日付は、東電福島第1原発事故沿岸の漁業者の深刻な実態と怒りを報道しています。「原発から北へ約40㌔の福島県相馬市。漁師の山崎芳紀さん(45)は、~震災前は親子3代で船を出した。長男(23)も仕事を覚え始め、父(71)も最後の一踏ん張りだと気を奮っていた。『誰にも負けねえ戦力があった。この時期を何年逃せばいいんだか」と漁の試験操業が延期に追い込まれた、くやしさをを語っています。また、避難生活を余儀なくされている15万人もの福島県民の思いはどんなものなにか。政府の「基本方針」は、まず何よりもこうした人々の思いや要望に真剣に応えるものになっているのでしょうか。

 日本共産党の原発・エネルギー問題対策委員会責任者・笠井亮衆議院議員は、次のような談話を発表しました。「今回の『基本方針』は、『東京電力まかせにするのではなく、国が前面に出て、・・・抜本的な対策を講じる』としていますが、実際には、東電が作成し破綻した従来の対策の延長にすぎず、態勢も東電の『対応の強化』を国が『確認』するだけにとどまっています。『国が前面』の抜本策とは到底いえません。しかも、汚染水が漏れたタンクより海寄りの位置からの地下水を『海洋に放出する』として、政府の『漏らさない』という建前すらないがしろにしていることは重大です。~政府の責任で汚染の実態や原因の全容を調査・把握して国民に明らかにし、内外の集団的英知を総結集した抜本的な対策を立て直すことこそ急務です」