全国から注目された堺市長選挙は、日本共産党も自主的に支持した竹山修身氏が、橋下大阪市長が率いる「維新の会」の候補を大差で破り勝利しました。自らも応援に入った堺市長選の結果が判明した昨夜、市田書記局長が記者会見して、今回の市長選の勝利について次のように語りました。
「今回の選挙は、『堺のことは堺の市民が決める。堺市を守り発展させるのか、つぶすのか』を最大の争点としてたたかわれました。日本共産党は、『維新の会』が狙う『堺市つぶし』 『堺市のっとり』を許さぬ立場から竹山氏を自主的に支持し、幅広い市民のみなさんと共同を広げ、力をあわせて勝利に全力をあげました。竹山氏は、市民目線で練り上げた『堺・3つの挑戦』(①子育てのまち堺、②歴史文化のまち堺、③ものづくりのまち堺)のまちづくりのありり方を示して選挙をたたかい、『維新』の卑劣な攻撃を打ち破り勝利しまいた」
「今回の勝利は堺の市民の勝利であると同時に、『維新』がすすめる『都』構想の破綻を示すものです。また、『構造改革』の推進、『憲法改悪など自民党よりさらに『右翼』的立場にたつ『維新』への都議選、参院選につづく審判でもあり、きわめて大きな意義をもつものです」
堺市長選の最大の争点となった、大阪市や堺市を廃止して複数の特別区に分割し多くの権限や財源を「大阪都」に吸い上げる「構想」について、日本共産党も加わる「住みよい堺市をつくる会」は、大阪市では国保料の値上げ、コミュテーバスの全廃、病院の廃止などの暮らし破壊が「大阪都」づくりを口実に次々と行われてきたことを告発しました。
市議会会派「ソレイユ堺」の山口典子市議は、市民共同の広がりを政党の枠を超えた「新しい市民運動の幕開けだ」と述べています。住民の声にもとづき一致する課題での共同で政治を動かすという点でも新たな地平を切る開いた選挙選でした。
神奈川県では、10月27日投票で、川崎市長選がおこなわれます。日本共産党は、「川崎民主市政をつくる会」が擁立した君嶋ちか子さんを推薦し、勝利のために全力をあげてたたかいます。