⤴️ブログ冒頭の画像:記事内容と関係なさそうな「美人さん系」が少なくないことの理由はなんだろう?
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2020-08-09 04:32:28
つらつら、懐かしい書物を読み返していて、
新鮮な感覚を覚えました。
E.H.Carrの『What is History?』(1961)の
中のある記述。
これ、日本のリベラル派が弄ぶ、
個人と社会を巡る空虚な議論を
60年も前に一刀両断している?
ご紹介させていただきます。
When we speak in abstract terms of the tension between liberty and equality, or between individual liberty and social justice, we are apt to forget that fights do not occur between abstract ideas.
These are not struggles between individuals as such and society as such, but between groups of individuals in society, each group striving to promote social policies favourable to it and to frustrate social policies inimical to it.
Individualism, in the sense no longer of a great social movement but of false opposition between individual and society, has become today the slogan of an interested group and, because of its controversial character, a barrier to our understanding of what goes on in the world.
・・・we shall arrive at no real understanding either of the past or of the present if we attempt to operate with the concept of an abstract individual standing outside society. ・・・
[146 words]
(↗What is History? #2 Society and Individual)
【壱:語彙とか】
in abstract terms:抽象的な言葉で, tension between liberty and equality:自由か平等かを巡るせめぎあい, (tension between) individual liberty and social justice:個々人が保有する自由と社会が全体として具現するべき正義, be apt to-V:~しがちである, occur:ことが起きている, abstract ideas:抽象的な理念や観念,
struggles between individuals /society:諸々の個人の間や社会それ自体におけるいさかいや戦い, strive:~を求めて奮闘する, promote social policies:ある一群の社会政策を推進する, favourable to:~にとって好ましい, frustrate:企てを挫く/下手を打たせる, inimical to:~にとって不利な/冗談ぬきにほっとけないほど気にくわない,
Individualism:西欧中心の文化帝国主義からの個人主義(社会はアトム的な個人によってなりたっている。すなわち、社会において実体性を帯び、価値を帯びるのは個人に限られ、家族や民族、まして、国家などは便宜的な仕組みやその表象にすぎないとする、「個人とその属する社会」「国民とその帰属する国家」に関する、頭もおかしいんだけれど性格もどうかしているよねという朝日新聞のような考え方), no longer:最早、~ではない(例えば、「最早、かってのNGT48は消滅してしまっている」と言う際の「最早、(実質的には存在して)いない」という意味),
false:間違いっている/事実と異なる(もう日本語になった感覚のある「true or false:嘘―本当?」のfalse です。ちなみに、「wrong」は「正解や正常から外れている」「bad」は「ある価値の基準を下まわる」というニュアンス。だから――wrong では「正解か不正解」が特定されるので定冠詞の「the」を伴い――「Sorry, you have the wrong number.:おたくさま、これ間違い電話ですよ」「You're on the wrong train!:乗る電車間違ってます!」。逆に、「正しい」ほうでは、例えば「a right person」は適材適所という意味で「よい≒正しい人材」、他方、「the true person」は、――あれ、八重洲ブックセンターの喫茶コーナーで隣にいらしたのは、お忍びだったけど、彼女は――本物の加藤美南さん、そう、「生美南さん:Minami in the flesh」だったに違いない❗ という場合の「本当の≒正しい人物」のニュアンスになります), opposition:対立/ある主張などに対する反対意見や抗議/対戦相手や野党,
slogan of an interested group:利益団体のスローガン(例えば、朝日新聞が安倍総理に対してする無内容な誹謗中傷の印象操作の言葉とかをイメージしてくださればわかりやすい、鴨), controversial character:論争的性格/物議を醸しがちな性質, barrier to :~する際に障害になるもの, understanding:理解,
arrive at:~に至る(尚、ここのとこで本文が、もし、――自分や自分達がではなくて――他者をして「ある認識や理解に至らしめる」なら「reach」が適語になります), attempt to-V:~しようと試みる, operate with:~をいじくり回してなんとかやってみる, concept:概念, outside:外に/外部に
【弐:文法と語法】
日本人の苦手な「such」の確認。
ここ(⬇)意味きちんととれましたか?
大体とれたでは駄目ですよ‼
大体わかったということは大体しかわかららなかった
ということですからね。
>These are not struggles between individuals as such and society as such.
この「such」は前にある「individuals」「society」を指している。
「AとしてのA」つまり「Aそのもの」の意味なのです。
と、補助線を1本引いておきますね。
>NMB48 as it is now
(現在の――お馬鹿だけど人望ある白間美瑠さんが中心の――そのまんまのNMB48)
更に、一歩前進、応用問題いきます。
>At such and such a date the AKS president has been caught doing
power harassment by Ms. So-and-so at the NGT48 office.
(これこれの日にちに、かってのNGT48の事務所でもって、AKSのあの札付きの社長さんが
パワハラしているのを女性スタッフの誰それさんに目撃されてしまいました)
ここで「such」や「so」は、確かに、謂わば「某月某日」の「某」という意味ではある。しかし、注意すべきは、この「such」は「架空の、なんかそんなような」ではなくて、――謂わば「匿名」や「伏せ字」ではあったとしても――「そんなような」が指し示す事柄は実在している(と少なくとも話者や作者は考えている)ことです。よって、本文の意味は、
individuals as such and society as such
そのようなものとしての個々人とそのようなものとしての社会
⬇ ⬇ ⬇
個々人それ自体と社会それ自体
≒個々人そのものと社会そのもの
「of 禁止令」を真面目に考えたくなる日本人英語の特徴 (/。\)
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/431919d142418ee269ec84dbeb5a7870
イギリス英語の入門書紹介――役に立つのにお洒落で楽しい「イギリス英語」の招待状のようなもの
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2387050ede4ca0a2947e1c5783157128
そして、
イスラム女性からベールと尊厳を奪う傲岸不遜なフランスの詭弁
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/c5adb326e331632e8e39aaa1b44d47e5
憲法訴訟を巡る日米の貧困と豊饒☆「忠誠の誓い」合憲判決-リベラル派の妄想に常識の鉄槌
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/ec85f638d02c32311e83d3bcb3b6e714
【参:和訳】
自由か平等か。個人の自由と社会における正義の折り合いをどうつけるのか。これらのことを論じているとき、その議論で用いられる用語のそれなりの高い抽象度もあって、この論争が、――そう、朝日新聞の社説の如き空虚な――言葉のお遊びではないことがつい忘れられる節もなきにしもあらずです。
自由と平等、個人の自由と社会の――NMB48の安田桃寧さんじゃなかった健全で信頼にたる――安寧秩序の両立を目指す、これらの論争の攻防は、個人そのもののと社会なるものそれら自体の間ではなく、徹頭徹尾、同じく当該の社会内部にあるとあるグループと別の諸グループとの間でなされるもの。
すなわち、この攻防はこの論争の帰趨は、一重に、そう、各々が自陣に好ましい社会政策を推進させよう、あるいは、自陣の嫌う社会政策を阻止しようと鋭意奮闘する現実の具体的な諸々のグループ、――例えば、平成の御代を賑わせたあのAKB48グループ総選挙で、柏木のゆきりんさんや松井玲奈姫といった贔屓のメンバーさんを選抜入りさせる/一つでも順位を上げさせようとする/ランクインさせる、他方、そのメンバーさんのライバルのメンバーさんの票をちょびっとなりとでも目減りさせようとする、そんな、極論すればサイバー空間においてにせよそんな柏木のゆきりんさんとか松井玲奈姫といった同じある贔屓メンバーさんをもり立てる同志ファンの形成する現実の具体的なグループ!――この論争は、そんなその当該の社会内の生身の諸々の個人の集う具体的なグループ間の競いあいでしかないのです。違いますか?
而して、西欧中心主義の「個人の尊厳」原理主義は、最早、世界と世間からはそう真面目に相手にされなくなっていて、もって、それは有象無象の利益団体が掲げる単なる政治的のスローガンでしかないのだけれど、しかし、個人と社会という別ジャンルのこれら両者をあたかも不倶戴天の関係と捉える――その朝日新聞の社説なみの――論理的の誤謬は、加之、この原理主義特有のその物議をかもしがちな性格もあいまって、世人をして今後の世界の推移や帰趨を考える上での障害になっているの、鴨です。
・・・畢竟、社会との内在的な関係性を欠落させた、それ謂わば、社会の外部にぽつねんと突っ立っているが如き、抽象的で朝日新聞の社説を彩る詩的言語のように空虚な「個人」なる概念を用いていたのでは、いかにそれを巧みに操作したとしても、大人が真面目に時間を割くに値するレベルでの、過去にせよ現在にせよ世間と世界に関する理解に至ることは、――朝日新聞に日本の国益と日本の文化伝統を踏まえた、もって、皇室の弥栄を念じて言祝ぐ社説を期待するほどではないにせよ――金輪際無理というものでしょう。と、そうわたし考えます。
【四:解題】
Edward Hallett Carr (28 June 1892 – 3 November 1982)
was an English historian, diplomat, journalist and international relations theorist, and an opponent of empiricism within historiography. Carr was best known for his 14-volume history of the Soviet Union from 1917 to 1929, for his writings on international relations, particularly The Twenty Years' Crisis, and for his book What Is History? in which he laid out historiographical principles rejecting traditional historical methods and practices. (Wikipedia )
現実主義的なパワーポリティクスと経済の相互依存性を織り込んだ国際関係論の唱導者にしてロシア革命研究の権威であったCarr 大先生。本書「What is History?」の著者Carr は今から見れば――所謂「ホワイト国」からの除外等々の韓国への輸出管理の正常化に反対している日本のリベラル派の方々の荒唐無稽な偏向とは比べるまでもないですけれども――そうそう極端ではないにせよ、隠れ左翼というか親ソ連の論客であったことは間違いないのでしょう。
また、[1]その社会科学方法論の水準は当時でも中の上か上の下クラス程度であり、AKB48グループに喩えれば、AKB48シングルの選抜入りには程遠い、良くて「アンダーガールズ」か、あるいは、「ネクストガールズ」くらいのレベル。なにより、正に、1960年前後にその全貌を表してきた、現在に至る所の、令和2年現在、世界で唯一の認識論であり科学方法論となる「分析哲学」に関する理解が皆無と言ってよいほど欠落しており、
加之、[2]ヘーゲルやマルクスはその学燈における議論の展開も含めちゃんと読んでおられるのだろうけれど、社会科学方法論として彼の修行時代であろう1920-1930年代の当時その水準で群を抜いていた新カント派の理解が貧弱。実は、本書「What is History?」を読み返したのは、本書に何ヵ所か炸裂している――というか、経験主義-実証主義とともに、本書が想定している主敵の一つ、――カール・ポパー(Karl Popper)の「歴史主義の貧困:The Poverty of Historicism」(1957)への筋悪の批判を原典で確認したいと思ったからなのですが、いや、まあ凄まじい分析哲学に関する無知とそれに起因する誤爆系自爆ぶりにはあらためて吃驚でしたから。
畢竟、Carr大先生は、①歴史の流れに関するビジョン、とりわけ、19世紀後半から20世紀後半の一世紀に関する歴史のイメージを形成する作業と、②所謂「社会科学方法論―歴史学方法論」を反芻する作業との区別がついておられなかったということでしょうか。
要は、Carr大先生によるところの、「歴史の叙述」に客観性なるものを与える価値観なり、歴史家の懐く未来へのビジョンなりは、(1️⃣)もちろん、不動のものではなくてそれは未来に向けて人類社会が進むにつれ変わっていくオープンな類いのものとしても、(2️⃣)逆に、それは「現時点でも――「自由」なり「平等」なり「経済的の豊かさ」なり「諸国民の間の交流と相互理解の拡大深化」なり、普遍性を帯びる何かに――特定可能」なものとする、その理路の根拠を大先生は結局なんら提示できておられない。ならば、本書の主張も、単なる、それは――国連なりEUに現在巣食っている――能天気にして傲岸不遜な文化帝国主義のメンバーの戯れ言に過ぎなかったということ。
葢し、同書のthe present posthumous edition の巻頭に置かれている「Preface to the Second Edition」を読み返すときわたしはそう思わざるをえません。
・定義集-「歴史」
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/3f3e4f0877f2ce8d9cb14493762b3f87
・歴史を直視できない人々-安倍総理の歴史認識を批判する海外報道紹介の後記-
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/9ab1e74ac8fd20f67dca4c93b5ccd78f
・英文読解 one パラ道場:英語教材として読む安倍談話(英文全文)
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/f169c76ce342703e5816dc9ce8b9e0f1
・完版:保守派のための海馬之玄関ブログ<自家製・近代史年表>みたいなもの
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a3221c77ea0add17edf737d21088cf96
そして、
・瓦解する天賦人権論-立憲主義の<脱構築>、あるいは、<言語ゲーム>としての立憲主義
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0c66f5166d705ebd3348bc5a3b9d3a79
・取り扱い注意❗ 混ぜるな危険? ❤アメリカ合衆国憲法❤の目次的紹介(↖海馬之玄関ブログ内限定)
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/c4ebce035be3e025d326ba8924485f33
・樋口陽一の文化帝国主義的憲法論の杜撰と僭越
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/75d33f6bb999e22cf4234345aa9b5f3d
・立憲主義の無知が爆裂した朝日新聞
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/44eedad84676b8f4cee93611c9b5dc2c
本書は、しかし、歴史という事柄を考える案内役として、いまだに名著の誉れは高い。そして、わたしも上に述べた[1]及び2️⃣に関わらず、本書はその用途、そのジャンルとカテゴリーにおいては現在でも最良最高の書だと思います。歴史学方法論のテクストとしては二束三文にもならないガラクタというよりまがい物だけれども、――就中、その最初の2章は――歴史というもをちょびっと真面目に考える上でのドライブウェイとしては(driveway :自宅ガレージから公道に出るための私道と見立れば)、本書は秀逸ではなかろうか。と、そう考えているということです。
蓋し、要は、所謂「ガリバー旅行記:"Travels into Several Remote Nations of the World, in Four Parts. By Lemuel Gulliver, First a Surgeon, and then a Captain of Several Ships," Gulliver's Travels」(1726)をスウィフトは当時の英国の社会を念頭に置いて時事的風刺の作品として同書を書いたのに、現在では、同書は単なる児童冒険小説と位置づけられて、けれども、世界中で根強い人気を保っていること。これとパラレルなこと、鴨。
而して、
そのような本書にさえ、
60年前に、
(≧口≦)ノ・・・すでにお前は死んでいる。
と、<北斗の拳>されていた、
現在の日本の朝日新聞をはじめとする
リベラル派って凄くないですか。
正直、[A]その機能不全のありさまを、
世間は、その悲惨で滑稽なリベラル派の置かれている状況を
わかっているのに、ご自分達だけは、
[B]この社会を導くべき役回りの「識者」なる特権的の自己意識を
保有したまま、まだ、冷戦期の微睡みを貪っている自覚症状がないところ。
これ、NGT48をいったん消滅させた、
あのAKSの無能さのありようとよい勝負だと思います。
畢竟、まあ、今後どうなるか油断はできませんが・・・
朝日新聞にせよ日弁連にせよ時代が変わって
情報の量も質も日本の庶民の方が彼らより
うわまっていることに気づいていない。この
気づかない滑稽さ。彼らの諸々の醜態はこれにつきる、鴨。
そう、真夏の白昼に、屋根がコロナくんに吹き飛ばされたお化け屋敷🐙
そこで、屋根がないのを知らずにやっておられるお化け屋敷の人たち🐙
(*^o^)/\(^-^*)
今さらですが、
ご卒業おめでとう🎁
コロナくん問題:責任をとれるのか❗↖というリベラル派からの恫喝の❗無根拠さについて考えてみた🐙
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a10511de32a9dbd76188e747d2ba842d
【追記】資料記事紹介+感想:西側のエリートさんとメディアはなぜロシアに勝てると思ったのか?
↪️孤立しているのはどっち?
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/327f61c14e6ba8a9ea350128b89d31b5