昨日は池袋の立教大学で行われた「活字文化公開講座」へ行ってきました。
立教大学の池袋キャンパスに行くのは2年振り。
すてきなキャンパスです。現役時代、こんなところで大学生活を送りたかったなぁ~
私が通っていた短大は、都会のど真ん中で建物以外の敷地が少なくて、キャンパスっていう感じじゃあなかったので。
テーマは「絶望を書く、希望を描く~芥川賞、直木賞作家からのメッセージ」
芥川賞作家、小野正嗣さん(2015年「九年前の祈り」で受賞)
直木賞作家、西加奈子さん(2015年「サラバ!」で受賞)
第一部がお二人の対談形式で、テーマは「異文化と創作」
第二部は、立教大学文学部の学生3名をまじえて、テーマは「言葉と感性」
お二人の著書は読んだことがありませんが、興味があったので応募したら聴講券が送られてきました。
ちょっと会場入りに出遅れたら、すでに後ろの方しか席が空いていなかったので、お二人のお顔ははっきりとはわからなかったけど、西さんはテレビで拝見していた感じそのもの、小野さんはごめんなさい、受賞したときにテレビで見ているはずですが、西さんの印象が強すぎて(笑)覚えていません。
お二人は、海外文学がお好きで、受賞後の対談で大いに盛り上がったとか。
昨日も盛り上がっていました。
海外文学はまったく読まない私にはさっぱりわかりませんでしたが、お二人の興奮は伝わってきました。
第一部の異文化と創作は、小野さんがフランスに留学していたり(フランス文学の研究者で、立教大学文学部の准教授)西さんがイランで生まれて、カイロで小学校生活を送っていたという経歴があり、異文化体験が創作活動に与えた影響についてや、小説を書く動機などをお話されていました。
その中で印象に残ったことは、西さんが「フラットでありたい」と語っていたことです。小説の中で、特別な出来事を書くのではなく、フラットに語りたいみたいな。例えば、小説の中で寿命で誰かが死ぬのはいいけど、不自然なのはダメとか。西さんが20代前半で書いた「さくら」という小説ではお兄さんが自殺した設定になっていて、それは後悔していないけど、今だったら違う書き方になるみたいなことを話されていました。小説の中で不自然に殺してしまった主人公の名前と同じお茶を見るたびに、胸にぐさぐさ刺さるとデスチャー付きで会場を笑わせていました。
それから、西さんが出会った本(外国文学)とのエピソードでは、高校生の時にたまたま入った梅田の書店で平積みされていた本を読んで衝撃を受けたとか。コーディネーターの方がその衝撃を受けた書き出しの部分を紹介して、西さんがどう衝撃を受けたのか熱く語っていました。
異文化の小説を読んでもわからないと思うかもしれないけど、同じ人間なんだからそんなことはないと。例えば、子どもの頃「かるた遊び」をしたと書いてあって、かるたを異文化の人が知らないとしても、小さい頃に遊びに夢中になる気持ちは共通だと説明されていました。
小説は作品によって設定は変わるけど、作家が書きたい本質的な部分は同じというのも、あーなるほどなぁ~って。
西さんは、大阪弁でおもしろかったです。
小野先生も、おしゃべりが好きなんだなーって。
西さんと小野先生はきっと夜通し話されても話が尽きないことでしょう(笑)
作家の方のお話を聴く機会なんて今までなかったので、興味深かったです。
またこんな機会があったら参加したいものです。
立教大学の池袋キャンパスに行くのは2年振り。
すてきなキャンパスです。現役時代、こんなところで大学生活を送りたかったなぁ~
私が通っていた短大は、都会のど真ん中で建物以外の敷地が少なくて、キャンパスっていう感じじゃあなかったので。
テーマは「絶望を書く、希望を描く~芥川賞、直木賞作家からのメッセージ」
芥川賞作家、小野正嗣さん(2015年「九年前の祈り」で受賞)
直木賞作家、西加奈子さん(2015年「サラバ!」で受賞)
第一部がお二人の対談形式で、テーマは「異文化と創作」
第二部は、立教大学文学部の学生3名をまじえて、テーマは「言葉と感性」
お二人の著書は読んだことがありませんが、興味があったので応募したら聴講券が送られてきました。
ちょっと会場入りに出遅れたら、すでに後ろの方しか席が空いていなかったので、お二人のお顔ははっきりとはわからなかったけど、西さんはテレビで拝見していた感じそのもの、小野さんはごめんなさい、受賞したときにテレビで見ているはずですが、西さんの印象が強すぎて(笑)覚えていません。
お二人は、海外文学がお好きで、受賞後の対談で大いに盛り上がったとか。
昨日も盛り上がっていました。
海外文学はまったく読まない私にはさっぱりわかりませんでしたが、お二人の興奮は伝わってきました。
第一部の異文化と創作は、小野さんがフランスに留学していたり(フランス文学の研究者で、立教大学文学部の准教授)西さんがイランで生まれて、カイロで小学校生活を送っていたという経歴があり、異文化体験が創作活動に与えた影響についてや、小説を書く動機などをお話されていました。
その中で印象に残ったことは、西さんが「フラットでありたい」と語っていたことです。小説の中で、特別な出来事を書くのではなく、フラットに語りたいみたいな。例えば、小説の中で寿命で誰かが死ぬのはいいけど、不自然なのはダメとか。西さんが20代前半で書いた「さくら」という小説ではお兄さんが自殺した設定になっていて、それは後悔していないけど、今だったら違う書き方になるみたいなことを話されていました。小説の中で不自然に殺してしまった主人公の名前と同じお茶を見るたびに、胸にぐさぐさ刺さるとデスチャー付きで会場を笑わせていました。
それから、西さんが出会った本(外国文学)とのエピソードでは、高校生の時にたまたま入った梅田の書店で平積みされていた本を読んで衝撃を受けたとか。コーディネーターの方がその衝撃を受けた書き出しの部分を紹介して、西さんがどう衝撃を受けたのか熱く語っていました。
異文化の小説を読んでもわからないと思うかもしれないけど、同じ人間なんだからそんなことはないと。例えば、子どもの頃「かるた遊び」をしたと書いてあって、かるたを異文化の人が知らないとしても、小さい頃に遊びに夢中になる気持ちは共通だと説明されていました。
小説は作品によって設定は変わるけど、作家が書きたい本質的な部分は同じというのも、あーなるほどなぁ~って。
西さんは、大阪弁でおもしろかったです。
小野先生も、おしゃべりが好きなんだなーって。
西さんと小野先生はきっと夜通し話されても話が尽きないことでしょう(笑)
作家の方のお話を聴く機会なんて今までなかったので、興味深かったです。
またこんな機会があったら参加したいものです。