快風丸

俺の船に乗らないか。

エルミタージュがやってきた

2007-03-05 18:46:37 | Weblog
 土曜日、家族で名古屋市美術館へ。
大エルミタージュ美術館展。最終の前日、12:30。
チケット売場に20人ほど並んでいた。

「あー並んでるんだ。」っていう程度の列。

300万点に及ぶ所蔵品の中から、絵画80点がやってきた。
ちなみに、エルミタージュ美術館の通路の総延長は28kmになるという。
ただ歩くだけでも8時間はかかるであろう。

展示の絵画は15世紀から今世紀まで、絵画の歴史をたどる趣。
言葉ではとても言えない素晴らしさ。私、さしてマニアではないが、絵を
見るのは好きだ。印刷と実物がこんなに違うということに驚愕する。
人物は動き、風景には風が吹き、果物からは匂いがする。人間の技とはげに
素晴らしきかな。そしてこの美術館は、ピョートル大帝一族の私物であったこ
とにもう一度驚かずにはいられない。

音声ガイド(¥500)によると全所蔵品、300万点を見るのに数年かかる
とのこと。しかし、これは間違っています。今回の80点を約2時間掛けて
見ました。少々疲れました。ということは、現実的に考えると1日、100点
がいいとこかなと。ということは、毎日100点見たとして、3万日、ざっと
80年かかるであろう。
ロシアまで行かなくてはならない、入場料も莫大、120歳まで生きなければ
ならない。大変だ。

わざわざロシアから、300万点の中から80点を選んでいただいて、しかも
入場料は¥1,200ポッキリ。1点あたり¥15。
ありがたを超えて、恐れ多いです。とてつもない善意の積み重ねでしか実現し
ないのではないかと思うのです。

そして、14:30、チケット売場の行列は200mになっていた。
「愛知万博か」
と突っ込みいれてみました。