快風丸

俺の船に乗らないか。

Seiko Laurel

2007-03-16 20:27:49 | Weblog
 日本が世界に誇る工業技術の素晴らしさを、私が証明しましょう。
先日、腕時計を紛失しまして、しょうがないので、サブ・ウォッチの
登場となるわけです。
 
 京都の北野天満宮は、毎月25日に「天神さん」という古道具市が
立つ。京都で学生だった私は1月の「初天神」へ友人とおとずれた。
ずらり、古物商の露天が並ぶ様は圧巻でありました。
ふと目にとまったのが、腕時計を並べている店。
日本のアンティーク腕時計が流行りだした頃のこと、気になった。
金メッキの綺麗な時計、手巻き式、1950年代のものという。学生には
ぜいたく品だ。買う気は無い。もちろん、値札なんか無い、どんぶり商売。
高いんだろうな。

¥8,000という。以外に安いという印象。確かに綺麗。やっぱ欲しい。
でも古いので動作が心配。大丈夫か?
「オーバーホール済み、しかもSEIKOだよ。絶対大丈夫。」
それはわかった。しかし、ほんとにオーバーホールしているか確かめよう
も無い。しかも露天商、SEIKOは信頼できるが、おやじ、あんたは信用
できねー。

しばし悩む。結構人だかりがしてきた。買った。勝負だった。

学生時代、2年ほど毎日使った。たまたま入った美容院のお姉さんが時計マニア
で、
「すごく状態がいい。大事にしたほうがいいよ。」
しかし学生なんて、雑なものだ。ハードユースした。でも正確に時を刻み続けた。
そして、新しい時計を手に入れたので、お蔵入りに。

さて、10数年の間、ほとんど使っていないこの”Seiko Laurel”
、このたび、晴れて、復活。まだ動くのか?ネジ巻く。時刻あわす。
動く。結果、36時間、正確に時を刻み続けましたよ。
感動的でありました。

 私、人とともに働く機械はすべからく、人間が操作すべきと思っています。
しかもメンテナンスして大事に使いたい。自動なんとかより手動が好きなんです。
自分が上手に操作したからうまくいった、メンテナンスをしたから動作が良くな
った、こういった喜びは原始的な機械でしか味わえません。
時計に電池は不要なんです。
カメラもギターも電池を使うものは好きになれないのです。電池が切れたら
使えないというその不安が嫌。自分が操作できる、機械を操っているんだという
高揚感があることを知ってほしい。
この素晴らしいメイド・イン・ジャパンとともに。