快風丸

俺の船に乗らないか。

落ち込んでいたワケは

2008-07-03 00:57:19 | Weblog
 火曜日の朝、会社で、支社長に話しかけられた。
「あの猫、どうなった?」
心臓が止まりそうだった。しかし、私ではなく、部下への問いかけだった。

 前夜、遅くに会社近くに捨てられている猫を部下が拾って、一旦会社に連れて行き、友達に連絡し車で迎えに来てもらい、知り合いの獣医さんへ連れて行き、里親を探してもらっているとのこと。この日は忙しく、夜10時ごろの話とのこと。

 僕は、この朝、通勤途中、会社近くの狭い路地を歩いていると背後から、どこぞの社用車と思しき白いバンのミラーが肩をかすった。ヘッドホンオーディオをつけていたので、直前まで気がつかなかったが、危険な運転だなと思ったその先で何やら路上ではねるものを確認した。子猫がさっきの車にひかれたようだ。
 反射的に、背を向けて、別の道を歩くことにした。
 見間違いで実は布切れかも、もしかしたら助かったのかも、いや実は轢かれたのでなく戯れていただけかも、8時から会議だから急いでた、全部後付けです。

 怖かったのです。小さな命の営みが終わるのを直視できなかった。罪深いことをしたと後悔しました。できれば忘れてしまいたいと卑怯なこと考えてました。

 支社長が見てたんだと思ったのです。

こんな恐るべき偶然があるでしょうか?僕はオカルトは信じませんが、あの猫が成仏するときに僕にあてたメッセージだと感じました。

 悪くとれば、僕に後悔とその罪深さを認識させたのだと。

 ひょっとしたら僕の身代わりだったのかも。今後はより安全に気を配ろう。
そして2度と同じ後悔はしないでおこう。

 この日も夜遅かった。帰りに現場を通った。
跡形もなかった。

 南無阿弥陀仏。