一回戦、錦織選手は、世界ランキング26位、相手は106位。
1stセットは、なんと19分で片付けた。
しかし、そこは、世界の頂点のトーナメント、そうやすやすとは問屋がおろしてくれない。
相手は調子に乗ってくる。ショットが決まりだす。2セットめは、追う展開。
タイブレークまでもつれたが、なんとかとった。
結局、ストレート勝ち。まったく格上の試合をした。まぎれもなく世界26位の勝者であった。
この選手を応援するのは、日本人だから、という理由だけではない。
そのアグレッシブな攻撃姿勢が好きなのだ。リスクをとって、果敢に攻める強気のテニス。
こういう選手は、世界のトップランカーでは最近、あまり見かけない。
どちらかというと、ベースラインで打ち合い、粘って拾って勝つ、というのが主流の戦術のようである。
しかし、それでは物足りない。見るスポーツとしての刺激が足りないのだ。
錦織選手は、そこのところを満たしてくれる、本当に待っていた選手なのだ。
さあ、いっしょに、世界の色を塗り替えてやろうぜ。