得三にてライブ。
内田勘太郎登場。
クロスロード。ボトルネックスライド。ギターという楽器をここまで弾ききる演奏者は、世界中にも
そうはいまい。ヴァーチュオゾ。いや、もう人間国宝。
沖縄の2人は、なんとなく名前知ってる程度で、あまり期待はしてなかった。というより、勘太郎の
ブルースをもっと聞きたいと思っていた。
そう、その歌が始まるまでは。
いや、驚きました。まずは、下地勇の「嫌んなった」。憂歌団の歌。
なんという声。少しハスキーで、低音がよく響く。素晴らしい表現力。
そして、宮古の方言で歌うオリジナル曲のオリジナリティ。
で、新良幸人。もう最初の1小節で、ノックアウト。クリヤーな美しい、そして力強い声。
たとえるなら、オーロラのような歌。単純な旋律の無いロングトーンがきらきらと光りながら揺らぐのです。
人間の声って、こんなに素晴らしいんだと思い知らされた。
その声の出どころは、口からでも、のどからでも、腹の底からでもない。
その声は、大地と海から響いているのだ。沖縄の太陽の下、光り輝く海、緑の大地。
そして、歌と勘太郎のギターがとけあっていく。
なんとぜいたくな音楽だろう。
素晴らしい。幸せな気分の夜。