未来からやってきたのか。
金曜日に続いてまた、得三へ。
小川美潮。
初めてLIVEを見た。
CD 「4 to 3」 が91年。もう22年前か。
素晴らしいライブでした。
歌手として、技術的にとても高度なことをやっていると思うが、そんなことはほとんど感じさせない。
歌の世界にどんどん引き込まれてゆく。
この人の歌も、身体からではなくて、もっと深いどこかから響いている。
美潮さんの深い森の奥に、大きな水のかたまりが浮いていて、それは、オレンジ色で、中にいろんなものが、
まるで世の中のミニチュアみたいに詰まっていて、そこから歌が聞こえてくる。
そして、こっちにもやっぱり森があって、同じような水の玉があって、それはたとえば、紫色で、そこに美潮さん
のオレンジ色が混ざってきて、今までに見たこともないきれいな色になって、どんどんいろんな色に変化してゆく。
心から心に音楽が届くというのは、たとえて言えばそういう感じじゃないかな、なんて思いながら。
「はじめて」というタイトルの歌を聴きながら、今までにあったいろんなこと思い出して、そんな歌詞だから、
でも、そのいろんなことは、良いことばかりじゃないけど、ひとつひとつ、素直に受け入れられるような気持ち
になった。