ギターのピック。
学生のころは、1.2mmのフェンダーの白。
歌を歌いながら弾くようになってから、ピックを薄いものにした。
もっと薄いのを使ってた時期もあるが、クレイトンの0.8mmに落ち着いた。
ピックは薄いと、コードストロークが気持ち良い。各弦の音の粒がそろいやすい。
つまり、ある程度、いい加減に弾いても、ピックがそれなりに修正してくれる。
しかし、音の強弱をつけにくい。ニュアンスが表現しづらいという特性がある。
テクニカルなプレイよりも、初心者に向く所以である。
歌いながら弾くので、ギターは、多少手抜きになってもしょうがないだろうと開き直っていた。
正直、ギターを手に取るのは、年に数回のスタジオ練習の前後のみになっていた。
しかし、そもそも単音でメロディーを弾くのが好きだし、得意意識もあった。
練習不足で、指がかつてのように自由に動かないことは気が付いていた。
でも、ボーカリストのギターだからと自分に言い聞かせて、サボっていた。
新曲のソロパートで、緩急をつけたドラマチックなフレーズを入れたい。スタジオで即興で試したが、
アイデアはあっても指がついていかない。
もう自分をだますのはやめよう。
3月末から、毎日、ギターをさわることにした。
運指の練習。
継続中。
地味な練習。クロマチックスケールの上り下りをオルタネイトピッキングで。
なかなか右手と左手のタイミングが合ってくれない。
特に時間は決めていないが、30分から一時間。
このての訓練は、近道はない。
そして、練習は裏切らない。
ピックの厚さを替えた。何年振りだろう。
それほど意識は高まっている。
まだまだ、なかなかイメージと実際の音にギャップがある。
でも、苦にはならない。
きちんと音が出ると、ピンボールのリプレイ獲得ノッカー 「コン!!」 みたいで気持ち良い。
気が付いたことがある。
やっぱりギターが好きだ。