この曇り空、気温、そして風は無く、全くのテニス日和。
テニスの本質は、相手のボールを打って、心地よい打球感とともにそれが狙った軌道で狙った位置に落ち、
また相手が見事に打ち返して、また走って返して、これを繰り返すことにある。
テンポとリズム。音楽みたいだ。
自由に奔放にコートを駆け回る。届きそうにないボールにやっと追いつく。意外なほどラリーが続く。
天才的なコースにサービスが決まる。渾身のショットをあっさりと返される。ドロップショットを拾われて返り討ち。
即興によるセッション。一人ではできないことが、2人ならできる。そして際限なく可能性が広がってゆくイメージを
共有できる。
勝ち負けという価値観を超える創造性こそがその本質的な歓びであるということを再認識した。