うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

2022春アニメ最終回②

2022年06月20日 20時39分53秒 | アニメ
バレンタイン前に購入していた種のチョコレート各種。
賞味期限ぎりぎりまで保存しておこう!と心に決め、後生大事に取って置いたら、いつの間にか賞味期限切れていた…(ノД`)・゜・。

でも気にせず全部胃に収納。やっぱりトリィの「ピスタチオチョコ」が美味しかったな~♥また食べたい…
あともうひと箱残っているのですが、これはもうちょい置いておくために、冷凍庫でキンキンにしています。悪くなるものではないので(長く置くと脂は分離して浮いてきますが)地味にまた食べるんだ♥

そして地味にアニメの最終回も確認する。
『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』:総合メディアミックス作品のアニメ化作品でした。以前にOAVやテレビ放送した「ブラックロックシューター」とは世界観も違ってオリジナルなストーリー展開になっていた模様です。
西暦2062年、人口知能アルテミスの暴走により荒廃した地球。そこは「教育機関」というものたちが支配しており、指揮官であるスマイリーの命令の元、少女たちが攫われて行った。飲み水を求めた先で教育機関に見つかり、逃走を続けていたノリトとミヤは絶体絶命の際、人類の守護者の一人エンプレスが目覚め、教育機関を一掃。しかし彼女には目覚める前の記憶がなかった。ノリトとミヤの兄妹を救出し、ブラックトライクに乗って逃走しているエンプレスの前に、平和構築軍の大佐が現れる。アルテミスは月と地球を結ぶ軌道エレベーターを構築中であり、それが完成すると月で建造されている機械兵器が大挙して襲来し今度こそ人類は滅亡するという。エンプレスには、それを破壊する任務があると彼は告げる。事情は把握しながらも兄妹の避難を優先するエンプレスの前に、かつての仲間であったストレングスが現れる。彼女はエンプレスと同じナノ強化生体「ヘーミテオスユニット」の一人。だが彼女は断片的にしかもっていない記憶はエンプレスのせいと思い込み、彼女とは道を分かつ。同じく現れたデッドマスターはエンプレスに心酔しており、彼女も平和構築軍にくわわる。軌道エレベーターが完成すると、地球人類は全て滅ぼされるため、完成前に破壊する目的で、軍は侵攻する。それを止めに入った教育機関のスマイリーとシャーロット。シャーロットは教育機関にさらわれた大佐の娘だった。これにより教育機関は少女たちを大量に拉致して、洗脳し、ヘーミテオスユニット化の適合実験を受けさせられていた。ミヤも拉致されたことをストレングスより聞いたエンプレスたちはそれを阻止するため、貨物列車を急襲するが、貨物列車は自爆し多くの少女たちの命が奪われた。エンプレスと大佐は部隊を分け、教育機関で適合実験をさせられていたミヤを救出することに成功。しかし大佐の娘、シャーロットはユニット化して洗脳されているため、大佐のことを敵としか認識していなかった。エンプレスもギリギリの戦いの中で各所を痛めており、修復と力の解放のため、ユニット内で眠りにつく。シャーロットが大佐を殺そうとする寸前、目覚めたエンプレスによりシャーロットは倒され、徐々に洗脳が解けていく。ヘーミテオスユニット達を抹殺するため攻撃を仕掛けるスマイリーだったが、力を得たエンプレスたちに敗北。しかしアルテミスの圧倒的な力に軌道エレベーターに辿り着けないエンプレスたち。人工知能アルテミスは、地球人類は不要なものと判断し、一度全滅させた後、再び世界を再生、気に入らなければバグとしてまた消すという行為を繰り返す目的に至っていた。人類を守るため、エンプレスと平和構築軍はエンプレスを軌道エレベーターの破壊に一点集中させる戦法に出る。戦線離脱をいい渡されていたシャーロットやノリト兄妹たちも再結集し、総攻撃を仕掛けるが、大佐をはじめとする構築軍は壊滅。人類のために作られたエンプレスは、人類がいないなら自らの存在も不要とし、残された力でアルテミスを撃破し、軌道エレベーターも一部破壊に成功した。
十数年後、軍のリーダーとなったノリトはストレングス、デットマスター、シャーロットらと共に、月へ向かいアルテミスを破壊するために旅立つ。そしてそこには何処からともなく現れたエンプレスが追走していた―――というストーリーでした。
大分昔にこれより前のブラックロックシューターのアニメを見た気がしますが、全くの別物なので、新作として以前の設定が無くても普通に見ることができました。ストーリー的には未来の崩壊寸前の地球でしたが、結局は自ら作り上げたAIの方が優秀で、AIが開発者である人間を排除した方が地球の為、として滅ぼそうとするのを防ぐための戦いでした。でもこのままAIの発達が進んで、自立型になったらありえなくはない問題だと思いますよ。今はまだコンセント、あるいは充電器抜いちゃえば、幾らAIと言えど停止しますけど、自動自給できるようになったら、止まることなくなりますからね。摩耗しても自動修理できれば当然半永久機関です。自ら作り出したものに滅ぼされるのはナンセンスですけど、いきつく先はこういう世界なのもあるんだろうな。無論バトルとかアクションもボリュームあって面白かったですが、ストーリーが重く考えさせられるお話でした。
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
主人公のリオン・フォウ・バルトファルトは貧乏男爵家の息子だが、元々は日本の大学生で、妹に代理プレイでやり込ませられていたが、その途中買い物に行こうとして階段で足を踏み外し、そのままゲーム世界へ転生した身だった。その世界で父:バルカスの正妻:ゾラに金銭目的の政略結婚をさせられそうになったため、冒険者となってゲーム知識を基にロストアイテム:ルクシオンと財宝を発見するという功績を上げて結婚を回避する。しかし、功績を高く評価されすぎて実家から独立した男爵に叙されてしまい、狂った貴族社会に足を踏み入れることになる。そこでは男子は女子にアプローチし、結婚相手を見つけなければ行けないのだが、その学園にはゲーム同様、主人公の攻略対象の男子生徒とライバルの悪役令嬢が存在した。しかし主人公であるオリヴィアは攻略対象から相手にされず、代わりにマリエという女子が彼らを虜にしていた。しかも悪役令嬢のアンジェリカさえ無下に扱われ、彼女を庇った成り行き上、彼らから決闘を申し込まれる。しかしルクシオンを前に彼らは惨敗。王侯貴族の男子が軒並み破れたことで、リオンは批難を受けるが、代わりにアンジェリカとオリヴィアと友好を結ぶ。数々の嫌がらせもものともせず、すっかり悪役が身についてしまったリオンだが、窮地を脱する度に手柄となってしまい、モブでのんびりした立場を願っていたにもかかわらず、爵位がどんどん上がっていってしまう。そんなあるとき修学旅行で目的のアイテムゲットを狙ったリオンだが、何故かゲームのラスボスに当たるファンオース公国のヘルトルーデが攻めてくる。生徒たちを抱えての戦闘は不利と見たが、アンジェリカが人質として奪われてしまったため、リオンは彼女を救いに向かう。王子たちの支援もあって、アンジェリカを救い出せたが、そんなリオン最大の敵:黒騎士が勝負を挑んでくる。ルクシオンの力で簡単に命を奪えるが、人殺しを良しとしないリオンは、黒騎士を生身で追い詰め降伏させる。この功績は王子たちに譲り再度モブになろうとするリオンだが、結局また功績が認められ、爵位が上がってしまうのだった―――というストーリーでした。
最近「乙女ゲーの悪役」系な作品が多くなってきていましたが、モブのキャラ(多分モブではなく、新キャラ的な立場だったんだと思う)に焦点を当て、更にヒロインを助けようとして自分がヒロインの攻略対象状態になる、という一周回ったような(笑)着地点の主人公は初めてなので、面白かったですw しかもほぼ悪役(苦笑)…というか、自分はヒロインとは無関係なキャラのはずだから、彼女を助ける(ついでに悪役令嬢も助ける)ことで、フツーにゲームの通りヒロインが幸せになって終了♥のはずだったのに、気づけば自分がほぼ主人公。しかも悪役令嬢からも何か好かれている。おかしいだろ!?と本人は叫んでいましたけど、もう一人君と同じキャラがいるじゃない―――「マリエ」。彼女も元々ゲームにいないキャラなのに、何故か発生してストーリーを混乱に陥れた、ある意味「ラスボス」ですよ。彼女が何時から存在しているのかはわかりませんが、多分マリエが攻略対象を攻略するキャラになった分、話しの帳尻(ヒロインを幸せにする)を合わせるために、リオンは巻き込まれたんじゃなかろうか。この後2期目があるかはわかりませんが、原作読んでいないので、マリエと真のラスボス戦を戦い抜いて幸せエンドになるところを見てみたいですねv
『極主夫道』:おなじみweb漫画原作のアニメ化作品、ネットフリクスの方で進んだアニメ話数分、続きを地上波放送してくれました。
いつも通りの素晴らしい主婦っぷりの龍さんですが、今回は美久ちゃん(妻)の方が漢っぷりを発揮してくれてました!(笑) 結構乙女な部分(龍と遊園地とか牧場に行きたい♪みたいな)のもあるのに、売られた喧嘩は龍以上に買って、やり遂げてしまう美久ちゃんの男っぷりの良さに惚れたぜ(*≧▽≦)b✨ そしてツダケンさんの「極工夫道」も見物でしたv でも今回は工夫というより「清く正しい大掃除手順☆」みたいな感じで、重曹だったりお酢だったり洗剤に付け込んだりと、なんかリヴァイ兵長以上のお掃除力発揮してくださった感じで、とってもお役に立ちそうでした♥ やっぱり重曹か…今度買っておこう。
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2022春アニメ最終回①

2022年06月18日 10時57分35秒 | アニメ
気が付けば今年もあと半年+12日で終わりなわけですよ。早いですねー。
こんな風にダラダラしているうちに、アンソロの締め切りなんてあっという間に来ますね。
一応プロットっぽいのは上げてはいるんですが、こういまいち「決り手!」というか、キーポイント…言ってしまえばクライマックスが無いので、締まりのない話になってしまい、頭の中では原稿用紙クシャクシャに丸めて後ろへポイっ!ってやる、作家のイメージまんまです💧
こういう時は、無駄に足掻かないで、気分転換でもしよう!そういえばもうそろそろ夏が来るんだな~とアニメ暦で気づくかもしたは、行く春を惜しみつつ順当に最終回チェックです。
『処刑少女の生きる道』:ラノベ原作のアニメ化作品でした。
異世界「日本」から飛ばされてきた人間=迷い人の持つ「純粋概念」という力で、世界が崩壊する危険を恐れる世界が舞台。教会は処刑人により迷い人を殺していく権限を持っているが、その処刑人の主人公:メノウは、迷い人であるトキトウ・アカリの処刑を行う。しかしアカリは時間操作の純粋概念を持つため、殺しても時間が逆行し蘇ってしまう。しかも殺された事実を覚えていないアカリはメノウに懐き、自分自身の力では処刑できないと悟ったメノウはアカリを教会本部に連れていく。一方でメノウの後輩のモモと王族のアーシュナ姫により、実は王族と教会が連携して迷い人を送り込ませていたこと、その首謀者は教会の大司教:オーウェルだった。処刑されようとしていたアカリの力と、真実を知ったメノウたちにより粛清。メノウは単独でアカリを消す手段を考え、二人は旅に出る。途中4大人災の一つである「パンデモニウム」にアカリを送り込み始末させようとするが、やはり時間操作で戻ってきてしまう。たどりついた港町のリーヴェルで、領主の娘:マノンが魔薬を作るために人々を攫っているという事件に遭遇し、マノンを倒そうとするが、実はマノンは母親が迷い人であり、彼女自身はわざとメノウに敗れ、自らを生贄にアカリが送り込まれた歪みを利用しパンデモニウムを召喚。メノウは追い込まれていくが、アーシュナ姫の加勢と、アカリの時間遡行の力を借りて、パンデモニウムを退けた。消える間際にパンデモニウムは「迷い人を殺せる剣がある」ことをメノウに伝えており、アカリが人災になる前に剣を探しだして殺そうと決めるが、まだ迷いが残る。一方のアカリはもう一人の潜在意識の中でメノウに自分を殺して欲しいことを願い、再び二人は旅に出るのだった―――というストーリーでした。
原作読んでいないので初見でしたが、キャラが可愛い女の子ばかりで第1話の冒頭も割と明るいイメージだったんですが、暗殺開始以降は結構な残虐シーンの多い、ハードなストーリー展開でした。一見理不尽に迷い人を殺していくので、罪のない人を「日本に帰れるよ」とだまして殺す主人公たちに共感が沸かなかったんですが、パンデモニウムみたいに人災=迷い人のなれの果てみたいなのがいたんじゃ、そりゃ自分の世界からは排除しようと思いますね💧 で、ストーリーの根幹と、最終回でようやくここから始まる物語の主軸が判明したんですが、メノウの師匠であるフレアの企みと、アカリとメノウが日本で出会っていたらしい描写が何回も登場するので、もう一人のアカリも含めて、伏線が沢山!でも回収できていない「匂わせ」で終わってしまったのが未消化で悲しい。ですので多分あの終わり方だと2期ありそうな予感がするので、続きあったら見たいですね。
『理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ』:Web漫画原作のアニメ化第2期目でした。
例のごとく、「恋愛感情」という存在を物理的に証明しようとする理系脳の大学院生:雪村 心夜と彼に恋する同期の氷室 菖蒲。今日も日々「恋愛を証明」しようと、生体科学専攻のクリス・フロレットと恋人の藤原 翠雨の力も借りつつ、研究に勤しむが、満足のいく答えがなかなか証明されてこない。一方彼らと同じ研究室の4年生:奏 言葉は沖縄で研究発表した際、それを見ていた別大学の式城 直哉から付き合いを求められ、友達として付き合いを開始する。しかしかつて奏は恋心を抱いた数学教師:高橋先生とデート中に、幼いころから修行させられていた武術で投げ飛ばしてしまい、先生が入院すると同時に奏に対する噂などが蔓延し、恋に踏み込めないトラウマを抱えていた。その為「普通になろう」と必死に願う彼女だったが、それを否定する雪村に反発していたものの、やはり式城と普通に付き合える自信がない奏は学園祭で式城からの告白を断る。しかし、メンヘラ気質だった式城は納得がいかず、奏を気絶させ、不良仲間と共に迫る。恐怖と精神的自己崩壊を起こしかけた奏を救出に来たのは雪村。理論と理系大学の武器(※劇薬)を持って不良たちを取り押さえることに成功する。さらに雪村は奏の過去の交友関係から、彼女が傷つけたと思われた人たちに奏をどう思っていたか正直な気持ちを告白してもらい、それを奏に見せつける。皆が奏を嫌っていなかった現実を知り、奏はようやく過去のトラウマから脱出。…しかし、その献身さに奏は雪村に恋をしてしまい、氷室にも正直に告白。改めて「恋心の証明」研究に勤しむこととなった―――というストーリーでした。
また感情を物理的に証明しようとする理系脳の頭の固さ(※あくまで雪村&氷室さんのみであって、リアル理系の人でもこんな人はいない。多分…)で、いろんなイベントに取り組んでいましたが、2期目のメインは奏ちゃんでしたね。別の意味で普通じゃない(腕力)の持ち主でしたが、性格が真面目で引っ込み思案故に、ある意味自分の長所でもあるところを否定的にとらえ短所と理解して過ごしてきたため、ずっとそのストレスを抱えてきた。アイデンティティーが崩されそうでしたけれど、実は勝手に奏が「短所」と決め込んでいただけで、実際周りの人は全く迷惑とは思っていなかった。それを見事に証明してみせた雪村は流石理系脳ですwしかも奏まで恋されてしまうおまけつき。また、恋の証明の研究に、忙しい日々になりそうですなw
『ダンス・ダンス・ダンスール』:青年誌漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公は中学二年の:村尾潤平。クラスの中でもお調子者の彼は、幼い頃に見たクラシックバレエに興味を抱いていたが、父親が亡くなったことから男らしくあろうと思い、バレエに憧れを抱きつつもジークンドーを習っていた。中学では「男子がバレエなんて」と好きでありながら級友たちとの価値観を揃えるために、馬鹿にし否定していた。
そんなある日、五代都という転校生がやってくる。彼女は潤平の空中での飛翔時間やダンスセンスを見抜き、「洋舞祭りで王子役をやって欲しい」と懇願され、試しに彼女の母親千鶴がやっている『五代バレエスタジオ』に通うことになる。最初は悪態をついていた潤平だったが、長年のバレエへの情熱から本格的にバレエを習うことを決心する。一方都には、同居している流鶯という従弟がいて、祖母からバレエの英才教育だけを受けていたことから、圧倒的なバレエの素養を見せるものの、他人とコミュニケーションを取れず不登校になっていた。登校することになった流鶯はすぐにイジメを受けたが、ある日体育館でクラス発表の際、男子から女子の制服を着せられた姿で舞台に放り出される。しかし彼はバレエを踊り、圧倒的な才能によって生徒達の意識を変えさせる。それを見た潤平はバレエに真剣に取り組んでいた流鶯に刺激を受け、クラスメイトから外されるのを覚悟で、バレエを習っていたことをカミングアウトする。そして『洋舞祭り』で、『白鳥の湖』の王子役を踊ることになった潤平は、流鶯とのアドリブにより観客を魅了する。しかし、審査員の生川綾子に「バレエは芸術」という理由で否定されてしまう。さらに生川綾子の圧力によって、『五代バレエスタジオ』の生徒達が抜けてしまったことから、『生川はるかバレエ団』のボーイズサマークラスに参加することになる。生川の元で潤平はバレエへの考え方を改め、さらに五代バレエスタジオの生徒たちを取り戻すこと、そして流鶯にスカラシップを受けさせるために、潤平は都への恋心を殺し、都を流鶯の傍に居させようとする。失踪した流鶯を見つけた二人は、彼のトラウマの要因である祖母の前で流鶯を巻き込んで踊り、流鶯のバレエを見せつける。が、認知症を発症していた祖母は流鶯と分からないまま。心が折れそうになる流鶯に都が傍に居ることを誓い、潤平は一人選考会の終わった生川バレエ団に乗り込み、最後のチャンスを貰って踊る。粗削りだが天性の感性をもった潤平のバレエに、その才能を認めた生川綾子は、SSクラスへのスカラシップの条件として、『将来的に生川バレエ団へ入団すること』『五代バレエスクールを辞めること』を提示する。そして潤平はその条件を飲み込むのだった―――というストーリーでした。
最近海外のバレエコンクールでも、日本人の受賞の記事を結構見かけます。ただ今まではあんまり興味なかったんですが、こうして一番底辺から見上げた「てっぺん」に行くまでの難しさが、この作品で見えてきました。やっぱり基礎を知らないと分からないし、知ったからこそ、海外のコンクールで受賞するってどれだけ難しい事なのか、わかりませんね。あと最初の方ではバレエを恥ずかしいものとして、クラスメイトと馬鹿にしたり、揶揄ったり、流鶯に対し虐めともとれる行為をして、正直気分のいいものではなかったですが、後半からバレエに邁進する姿に代わって、見やすくなりました。 でも思春期の男子ってあんなもんなんだろうか?くだらない虐めみたいなことをする一方で、強者に取り入ろうとする…ある種の現代中学生の抱える問題いたいなのも見えましたね。SNSでハブいたり、嫌がらせしたり。そういった自分の進路を見極める力を求められたり、卑屈で脆弱な精神面を抱えていたりするアンバランスな年齢の問題点も結構浮き彫りにしてくれた作品だと思います。青年誌の漫画ですが、寧ろ青年誌連載でよかったかも。
一旦ここで完結しましたが、続編は…どうだろう?割とスッキリ締めくくってくれたように見えますが、もし続編があるとしたら今度は世界を目指すストーリーになっていくと思うので、かなりの長編になりそう。でももしあったら潤平の成長を見てやりたいです。
『阿波連さんははかれない』:ジャンプ+で連載中のweb漫画のアニメ化作品でした。
主人公の高校1年生:ライドウ君は入学式に風邪をひいて休んでしまったため、友達作りに出遅れる。元々表情の少ないライドウ君が、同じように一人でいた隣の席の阿波連さんと友達になろうとする。だがこの阿波連さん、ライドウ君並みに表情がないため心情が読みづらい上に、距離感が取れない。しかしゲームをやらせればライドウ君以上に強く、小学生たち(男子)から「神」と崇められるほど。そんな阿波連さんに「唯一の友達は私だけ」というスタンスながら、人見知りで近寄れない隣のクラスの大城 みつきさんや、小学生のあっくんの自称彼女で阿波連さんをライバル視するふたばちゃんをはじめ、次第に周囲に人が集まり始める。何気なく阿波連さんを庇ってくれるライドウ君に想いを寄せ始めた阿波連さんは、次第に距離を詰めてくる。キャンプで告白した阿波連さん。そしてみつきもライドウに勝負を挑むが、真面目一徹なライドウ君を認め、ライドウ君も阿波連さんに告白し、晴れて二人は周囲も祝福するCPとなった―――というストーリーでした。
特に大きな事件もなく、波もなく、ひたすらほのぼのする高校ライフでした( ̄▽ ̄) 多分このまま友達として、仲良い凸凹コンビになっていくのかなと思いきや!まさか最後で恋人同士になってくれるとは思いませんでしたけど、とっても似合うよ♥ 最初は距離無しのコミュ障の話かと思いましたが、そこまで難があるわけではなく、寧ろほのぼの突っ込みで、週末の深夜にまったりさせていただきました。ありがとうございます。<(_ _)> 二人とも幸せになってね♪
『3秒後、野獣。~合コンで隅にいた彼は肉食でした~』:今期のエロ枠5分アニメでした。
大学一年生の久米紬は以前肉食系男子から酷い捨てられ方をしたため、今度は草食系男子と付き合う!と決めて合コンに参加。一人端の席で面白くなさそうにしている男性:東条要に声をかける。酔っぱらった紬を家まで送ってくれた彼は、そのまま帰るかと思いきや、警戒心の無い紬を押し倒す。実は滅茶苦茶肉食系男子だった要。しかも紬の入部したダンスサークルでも一緒だった要。紬は要のことを切り離そうとするが、要が個人レッスンの担当になってしまい、どうにも縁が切れない。一方で要の幼馴染で超草食系の小豆谷悠人と出会った紬は彼にモーションをかける。少しずつ二人の距離が近づくものの、要が度々警告をする。要は紬への思いを募らせていたため、思い切って告白。紬も結局は要が忘れられずにいたため、二人はようやく心から結ばれるのだった―――というストーリーでした。
肉食系でしたね~「主人公女子」が( ̄▽ ̄)。ガツガツ男を狙いに定める視線はもはや豹かライオンの如し!現実的にはおおよそあり得ない展開で、最後落ち着くのは、この枠のお約束vメインはストーリーより「そっち」の方ですから。とりあえずめでたしめでたしですが、大学の単位落とすなよ。以上!
『名探偵コナン ゼロの日常』:言わずともがな、コナン君に登場する人気キャラ:安室透改め降谷零の日常を描いたスピンオフ作品のアニメ化でした。
安室さんとして「ポアロ」で働く一方、公安として後輩と共に事件を追いつつ、更に「バーボン」として黒の組織の動向をも探る、いくつもの仮面を持つ安室さんの日々を全6話で紹介放送した感じでした。
というか、安室さん身体能力も頭脳もさることながら、一番すごいのはやっぱり「観察眼」ですね。仕事ぶりからして日々一番使っているのがこの観察眼だと思うのですが、それを活かしてポアロでは無駄なく、お客さんが心地よくいられる配慮もきっちりできるという✨ 無論、公安としても活躍していますが、本当に降谷さん一人きりになったとき、時折見せる暗い影と厳しい表情が、何を示しているかは…原作読んでいないのでまだ謎。今後「コナン」本編で明らかになっていくんでしょうね。
それにしても「名探偵コナン」は伏線が沢山あり過ぎて、訳が分からなくなってきそう…というか、かもした存命中に完結するのか!?( ̄□ ̄|||) そっちも心配になってきたわ💦
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変なものができた

2022年06月15日 21時08分56秒 | 雑記
今日はほぼ全国的に梅雨に入ったようですね。北海道はある年とない年があるそうなので、いいなぁ~。
洗濯物がホントに乾かず、室内干しだとあの例の匂いが発生して嫌なんですよね💧 余計なもん醸さないで欲しい(ーー;)
最近、特に変わったこともなく過ごしていたんですが、先週から足の付け根の辺りが何か妙な感じがして歩きにくくて。
痛みとかではないんですが違和感あり。で、入浴中に触ってみたら、左側の太腿の内側に、みょうちくりんな塊があったのに気づく。「今まで何故に気づかなかったΣ( ̄□ ̄|||)」と言われても、本当に気づかなかったんです💧 多分急激に大きくなった(※医師談)みたいです。
放置していればそのうち小さくなるかと思っていたんですが、何故か最初に気づいた時は親指の頭くらいだったのに、今週に入ったらうずらの卵より大きくなっていて、流石にこれはいかがなもんだろう、と病院に行きました。行ったんですが、果たしてこれは何科を受診すべきなのか、非常に悩みどころ(ー△ー;) リンパだったら血液内科、肉のしこりだったら整形外科、皮膚が盛り上がっているなら皮膚科…と選択が色々あってこまったので、潔く「内科」に行ってきました(とりあえず、とっかかりが欲しい)。
そうしたら、多分というかやっぱりというか、リンパ節がめっちゃ腫れていたようです。痛くは無いんですが重ったるいというか、でも腫れぼったい感じ。
どうやら左足のどこかから黴菌が入ってきたようで、それが白血球さん達が退治してくれたのがここに溜まったらしい。はたらく細胞によると多分そう。
で、お医者さんより「何か最近怪我したことってありませんか?何か踏んずけて傷つけた、とか…」と聞かれても「う~~~~~ん(ーー;)」考えが一向に浮かばない。
内科の先生でしたけど、「足、全体をちょっと見せてもらっていいですか?(最初は患部しか見せていなかった)」というので、自慢の桜島大根足を見せたところ―――
医師「これって、何の傷かわかります?」と言われてみたら脛の辺りに搔き壊した痕。
か「あ、そいうえば虫に刺されたような気が…」←これでも記憶を懸命に引きずり出してみた。
先生「多分それですね。」
か「へ!?(゚Д゚;)」
先生「虫が毒持っていたのが、身体の中に入ったみたいですよ。…最近熱とか出ませんでした?」
か「…そういえば先週、風邪ひいたかもっていう時がありました。微熱程度でしたけど。」
先生「それ、多分風邪というより、これが原因かもしれませんね…」
おそらく「蚊」だとは思うのですが、そいつに刺された時、ヤツの唾液と一緒に変な菌だかウイルスが入り込んでできたようです。それこそリンパ節がパンパンに腫れるくらい。
お医者さん曰く「予防接種やって、終生免疫ができていたとしても、疲労とかストレス、睡眠不足で免疫力下がれば、大人だって発症しますよ。軽くて済みますけど。」と懇切丁寧に「ちゃんと寝なさい」と説教されましたorz.
そうだよね。散々人に「休め」「寝とけ」言っときながら、自分じゃ深夜アニメ見てから寝ているんだもん。これはまずい。
人を殺す動物で一番多いのが「蚊」とは知っていましたが、幾ら予防接種で媒介するウイルス免疫付けておいても、白血球さん達が疲れ切っていたらそりゃ悪化しますわな。
なんか好中球さんとマクロファージさんがナイフ持って追っかけている姿が脳裏に浮かんできたので、今日からちゃんと寝ます!12時前に寝ます!録画は忘れないようにします!
という訳で、蚊取り線香もちゃんと買ってきました(`・ω・´)ゞ あとは「蚊取り豚」がいてくれたら嬉しいんですが、我が家には一匹もいないので、普通に付属の蚊取り線香台に乗っけて、今夜も焚きしめて寝ようと思います。
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双子シンパシー

2022年06月13日 20時53分12秒 | 雑記
先日の双子ちゃんSSの方に、色々感想くださいまして、ありがとうございます<(_ _)>
チョロ書きのつもりだったんですが、双子フリークさんがいてくださって、めっちゃ嬉しかったです(≧▽≦)♥ やっぱり良いですわ、双子♥(*´Д`)ハァハァ 何と言いますか…やっぱり血縁ならではのシンパシーというか、安心感というか、一緒に育ってきたわけではないので、ツーカーではないにしても、やっぱり何か通じ合うところはあると思うんですよね。
余談ですが、我がかもした母(リアル)も一卵性双生児でした。妹(叔母)はもう亡くなってしまったんですが、その叔母が息を引き取る寸前、我が家に病院から電話かかってきて、「血圧が下がってきています」というので、母を乗っけて病院へ車飛ばしていたその途中―――その日は7月30日でめっちゃ暑かったうえに、母は風呂上がりで(丁度)更に汗が引かなかったにもかかわらず、急に「車のエアコン止めて!寒い!」って言いだして。慌てて切ったんですが、かもしたはめっちゃ暑い💦 でも母の顔色が悪くなって本当にガタガタ震えだしてきたので、さらに車飛ばした10分後。叔母の病室に入ったら、看護師さんが「丁度10分前くらいに呼吸が止まりまして…」と…
つまり、あの母が「寒い!」って震えだしたその時間ですよ(゚Д゚;)
まだベッドの中の叔母の身体は温かかったんですが、抹消の方からどんどん冷たくなっていって。もう母はその時は「寒くない」と言ってはいたんですが、多分その寒かった時に、魂が抜けたのかなって。母自身もまったく理由が分からない。普段めっちゃ暑がりなのに、「あの時は真冬の雪の中に投げ出されたみたいだった(※母出身は新潟県豪雪地帯)」と言い張るし。
叔母家族は病院からは遠方住まいなので、結局一番早く看取ったのは双子の相方である母だったんですが、虫の知らせもあったらしく、その日の夕方、母はその前日もお見舞いに行ったのに、何故か気になって病院に行ったそうなんです。その時は薄目開けていたようですが、下顎呼吸(顎上げるようにして呼吸する。人が亡くなる寸前によく見られる)していたらしく、でも医療知識素人なので、そんな呼吸があることも知らず。「やっぱりなんか呼んでいたんだろうな~」と未だに言ってます。
何故かわかりませんが、双子シンパシーは以前からあったようで、どちらかが怪我すると、その現場にいなくても「あ、妹に何かあった」というのがピンときたらしい。不思議さよ…
キラカガも双子シンパシーあるんだろうか。でも種運命で「エンジェルダウン作戦」にてフリーダムがインパルスに撃たれた時、キラは核融合炉だけは停止して、そのまま気を失っていましたが、姫様がルージュぶっ飛ばして、ギリキラだけ救い出せたシーンがありました。あれだって、キラが撃たれてからルージュ発進していたら、AAも攻撃されていましたし、絶対間に合わなかったと思うんですよね、見ていると。でも姫様がピン!ときて、双子の相方の危機を察し、直ぐにルージュに飛び乗ったんじゃなかろうか、と未だに信じています。
今度はそのシーンのキラカガSSでも妄想してみようかな。…てか、アスカガアンソロの原稿はどうしたよ💧 最近双子ブームが萌え上がってすっかりザラが果ての方に飛んでいってしまったわ💦 そろそろ戻らせないと。「はよ( ゚Д゚)∂゛カエッテコイヤ!」
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true feelings

2022年06月11日 20時06分07秒 | ノベルズ
「何するんだよ!」
いきなり両手首を掴まれたと思ったら、急に上半身に荷重がかかり、背中から倒れると同時に私の視界の中は彼だけになった。
弱いルームライトの逆光に、表情は暗く真意を読み取れないけれど、紫の澄んだ光がジッとこちらを見つめている。
押し倒されていることに気づいたのは、そのほんのコンマ数秒後。だけど現状を理解するまで延々と長い時間を要したと思う。
逆光に馴染んできた目が捕らえたそれは、消して怒っているでもなく、笑っているでもない。ただ穏やかな表情と、それに似合わぬこの状況を作り出した彼に、戸惑う以外何ができよう。
そして彼は声まで穏やかなまま、こう答えた。
「『何』って…決まっているじゃない。こうしたかったんだから。」
「―――っ!?」
息が詰まる。問いただしたのは私だが、淡々と返してきた答えが突拍子もなくって、私は目を見開き、驚きと戸惑う以外に何もできなかった…

***

さかのぼること数日―――
ユウナとの挙式が執り行われるはずだったハウメアの神殿に、突然飛来したフリーダム。そして捕らわれた私はそのままAAに連れていかれた。
代表首長を誘拐した事の重大さ、いや、それ以上に私の決意を否定されたことを散々当たり散らしたが、それを「馬鹿な事」と一蹴したのはキラだった。
彼の言い分は、おそらくAA…いや、オーブに関係する者皆の総意に違いない。しかしその時の私にそれを受け入れられる余裕はまるでなかった。自分一人で立ちまわることもできず、代表としていかに非力だったのか、そこを詰られているようで、そんな私はただ駄々をこねた子供のように泣きじゃくるしか術がなかった。
そんな私を見て、キラは私がアスランに返すように伝え預けた指輪を握らせてくれた。
「今まで助けてあげられなくって、ごめんね。でも、今ならまだ間に合うと思ったから…」
そう言って彼は私を抱きしめてくれた。以前私が落ち込むコイツに「よしよし」ってしてあげたように。
覚えていたのかな? でもそんなことはどうでもいい。
今は亡きお父様が昔そうしてくれたように、キラの温かさが懐かしくって安心した。やっぱり血が繋がっているせいかな。


散々泣き腫らした後、私はラクスによって個室へと案内された。
「落ち着くまで、ゆっくりとお休みくださいな。先ずは心の休憩がカガリさんには必要ですから。」
そう言ってラクスは私を責めるでもなく、ただ私の背を支え、涙の痕の残る頬を優しく拭ってくれた。


…それからどれだけの時間が経ったのか。
まだ動く時ではないからか、それともまだ進むべき道を見定めていないからなのか、AAは海底でその身を潜めていた。
ようやく泣き腫らした目の腫れが治まったものの、私もまだ何をすべきか考えつかなかった。
返してもらったはいいが、扱いかねた指輪は嵌めることすら許されない様な気がして、床頭台の引き出しに突っ込んだまま、ただぼんやりとベッドに寝転がり、天井を見上げているだけの時間。
今まで張りつめていただけに、気が抜けた途端、身体も思考も停止してしまったかのようだった。
そんな時だった。
<カガリ。入ってもいい?>
数日前、私を理詰めで攻め立ててくれた弟が、珍しくやってきた。
ご機嫌伺いだろうか。それとも先日きついことを言ったと、謝りにでも来たのだろうか。
いずれにしても、キラは私に害は与えない。何故か不思議と安心感が持てるのは、きっと離れていても双子の事実に変わりはないからなのだろう。
「いいぞ。鍵は開いてる。」
起き上がりベッドの端に腰かけ、力なくそうとだけ告げると、電子ドアの開く音がした。
「カガリ…」
私は立ち上がることも、出迎えてやることもできなかった。
力が全然入らないんだ。
「隣、座ってもいい?」
「うん…」
顔も見ず、俯きっぱなしの私がどんな顔をしているのか気になったのだろう。私がただそれだけ呟くと、彼が近づくとともに<ギシ>とベッドに荷重のかかる音がした。
「カガリ、少し何か食べないと、身体に悪いよ?何か持ってこようか?」
「…」
正直食欲が全くわかない。何も口にしたくなくって、私は力なく首を横に振る。
「せめて何か飲物だけでも摂らないと。皆心配しているよ?」
彼なりの気遣いと優しさ。いつもだったら喜んで受け入れるであろうけど、今は何故かその心遣いが、かえって心の奥のモヤモヤを掻き立ててくれる。鬱陶しくて仕方がない。しかし否定の言葉さえも絞り出す気力すら起きないのは、鬱というものに陥っているのだろうか。
心が動かない私にキラも苛立ったのか、直球を投げつけてきた。
「オーブのこと、気になる?」
「―――!」
反射的に目を見開き、息を飲む。
『オーブ』―――今の私には呪いの言葉とも取れかねない。その名を聞いただけで、脈拍が早くなっているのが分かる。
でも、今の私に何ができる?何の力も持たない、名ばかりの代表首長。非力さをあちこちから責め立てられ、結局攫われるがまま逃げ出してしまった情けない代表に、一体何が…
それに、「彼」がまだ戻ってきていない。もしかしたらオーブに戻ろうとしているのかもしれない。だがオーブは既に太平洋連邦と同盟を結んでしまっている。それどころかコーディネーターのラクスが何故か同胞に狙われたという。ナチュラルからも、コーディネーターからも排斥されるそんな国にアイツの居場所は、もう―――
「―――っ!」
アイツの返ってくる場所すら守れなかった私。
また目の奥が熱くなってくる。泣いたって何も変わらないのに、なんでこんなに涙しか出てこないのだろう。流す涙の分、何かこの戦争を止めて、オーブを取り戻す方法を考えなくてはいけないのに!
ピタ、ピタ、と握りしめる拳の上に、涙が落ちてはじけ飛ぶ。
すると、
「カガリ。手を見せてくれる?」
隣でキラが突然そう言った。
「…手?」
「うん、両手。」
私は涙を拳でグリグリ拭うと、何のためらいもなくキラに両手を差し出した。
その次の刹那―――
<バサッ>
一瞬にして差し出した両手首をつかまれたと同時に、上半身が押し倒された。
「何するんだよ!」
何が起こったのか、皆目見当もつかなかったが、ようやくキラに押し倒されたと気づいたのは、そのコンマ秒後だった。
キラは表情を変えず、ただ押し倒した私の上でこう告げた。
「『何』って…決まっているじゃない。こうしたかったんだから。」
「―――っ!?」
コイツは何を言っているんだ…?
全く理解ができない。以前私が彼に度々抱きついたことはあるが、もうあの時のような子供ではない。それに何より、私たちは姉弟のはずだ。そんな感情に陥るなんてありえない。
「「こうしたかった」って…お前、意味わかって言っているのか?」
「当り前じゃない。」
淡々と答えてくるのが不気味だ。ふざけているにしても程がある!怒気を含めて言い放った。
「お前と私は双子の姉弟だぞ!?こんなことするなんてありえないだろう!?」
「確かにそうだよ。だけど、僕はコーディネーターだよ。殆ど遺伝子いじられているから、カガリとはこうなっても別におかしくないと思わない?」
「―――っ!」
僅か口角を上げてこともなげに話す彼に、更に怒りがこみ上げた。
「こんなことして、お前、ラクスが悲しむと思わないのか!?」
そうだ、キラにとって何より大事な女性―――彼女を傷つけたくない。お前だって何度もそう言っていたじゃないか!
だがキラはそれすらあざ笑うかのようにサラリと言ってのけた。
「ラクスも知っているよ。このこと。」
「な―――っ!?」
「話したら、「キラの思いのままに。」と背中押してくれたし。」
「そ、そんな…」
おかしいよ、お前たち二人…こんな状況になって、ラクスが悲しまないわけないだろう!?
こうなったら!
「いいから離せっ!」
キラは正規の軍人じゃない。だから体術だって軍事教練を受けた私には敵わないはずだ。
そう思って身をよじろうとしたが、膝は足で押さえられ、関節が固められて動かない。腕も抑えつけられたまま動かすことができない。やっぱり食事を摂っていなくて力が出ないからか。少しでも食べておけばよかったと、一瞬の後悔と、やはりコーディネーターの、しかも男には敵わないのか、と絶望が頭をよぎる。
「大人しくしてて。カガリが辛い事これ以上考えられなくしてあげるから。」
耳元で囁く甘い声が、かえって恐怖で身を竦ませる。
血のつながった弟が、今は別人のように怖い。
うなじに吐息を感じる。
もう頭の中がぐちゃぐちゃで何も考えられない!
怖いよ…嫌だよ…

(助けて―――!)

目をギュッと閉じた瞬間、頭の中いっぱいに広がったのは

濃紺の髪を翻し、
優しい翡翠が儚く笑んで

(―――「カガリ…」)

その声でないと嫌だ!
お前以外に触れられるのも嫌だ!

「助けて…」

溢れる涙と共に、思わず叫んだ。

「嫌だっ!助けて、アスラァーーーーンっ!!」

目を閉じたまま、しゃくりあげる私。
すると、私を戒めていた、両手と両足が一度に開放された。
「…キ…ラ…?」
薄く目を開けると、俯いていた彼が、いつもの優しい笑顔に戻っていた。
「よかった。ようやく本音を言ってくれて。」
「…え?」
一体何が何なのか、よくわからないままキョトンとしていたら、キラが私の手を引いて起き上がると、握っていた私の手首や押さえつけていた足を撫ぜながら、「ごめんね、痛い思いさせて。」と謝られた。
「カガリ、ずっと一人で悩んでいたでしょ?というか、もう思考停止状態だったじゃない。心すら動かなくなったら、と思うと、僕たちも心配でさ。何とかカガリの心を呼び起こす方法はないのか…って。それで手を見たら、アスランの指輪付けていないし、今カガリの心の支えになっているものは何だろう?って思っていて。…前はいつも思ったことを、直ぐに素直に話してくれたのにさ、今はずっと一人で抱え込んで、誰にも本当の心を開いてくれないから、ラクスと相談して、ちょっと強硬手段に出てみたんだ。」
「は、はぁ!?」
「でもやっぱりカガリの心を支えているのは、アスランだって分かって、安心したよ。」
今度こそ心からニッコリ笑って見せるキラに、私は開いた口が塞がらない。
「お、お前、いや、ラクスも加担しているなら、お前ら、だからってこんな方法選ばなくったって!」
「でもこれぐらいしないと、今のカガリはすっごく固い殻に籠ったままなんだもん。恐怖感でもなんでも、頭の中真っ白にさせた方がいいかなって。荒療治ってやつだね♪ あ、でもノイマンさんとかマードックさんにやってもらったら、流石に代表首長に狼藉働いたって、大罪人にされかねないから、僕がこうしてみたんだけど。」
「いや、お前だって十分罪人だぞ。」
「僕は弟なんだから大丈夫でしょ?」
「大丈夫なもんか!寧ろ貞操疑うわっ!」
私が拳を上げたら、あのキラが、最強のコーディネーターが慌ててサッと頭を庇うんだもん。なんかおかしくなって
「あははは」
「よかった、カガリが笑ってくれて。」
心から安堵したようなキラの表情に、こんなに心配させていたのかと、私も心から謝った。
「ごめんな、心配かけて。…それにしても、もし私があのまま動かずに、お前を受け入れたらどうするつもりだったんだよ。」
「う~ん、その時はその時で「お説教」しようかな?とか。」
「…お前、あんまり深く考えていなかっただろう。」
「そんなことないよ!そうしたらラクスやAAの皆で話したと思うよ?「カガリの大切な人は誰なんだ」って。でも、きっとカガリは僕を受け入れるようなことはしないって信じてたから。」
妙なところで自信を持たれてもな…。
でも、キラには見えていたんだ。ちゃんとアスランと私の絆が。
代表として、SPとして、必死に互いの思いを公にしないよう、息苦しい思いを続けた日々だったが、それだけでも満足したつもりだった。でも周囲から認められない、という恋は存外辛いものだったということを、今回改めて知った気がする。
彼との間柄を認めてくれた人がここにいる、というだけでも、何故かようやく安心できた。
私の表情が緩んだのを見てか、キラが口を開いた。
「ところでカガリ、指輪はどうしたの?」
「それなら…」
私はベッドわきの床頭台を指さした。指輪は帰ってきたけれど、アイツを待たずにユウナと結婚式までしようとして、今更指輪を付ける資格はあるんだろうか、と罪悪感でずっと付けられずにいた。
「カガリ、アスランは『ハウメアの護り石』持って行ったの?」
「うん、多分…」
「だったら、カガリも指輪を付けておいた方がいいよ。」
「何で?」
すると少し赤らんだ頬をかきながら、キラは語ってくれた。
「なんていうのかな…前の大戦で最後ヤキンデューエの戦いのときに、僕、ラクスから指輪を託されたんだ。「必ず返しに戻ってきて」って。そして僕らは無事に再会できたんだ。だから思いが込められているものを身につけておくと、きっとアスランとまた呼び合って、再会できると思うよ。アスランが護り石付けてくれているなら、カガリも指輪付けていたら、二人で呼び合って、きっとすごい相乗効果があるんじゃないかな?」
そういって、キラが床頭台の引き出しの中にあった指輪を取り出し、再び私の手にのせてくれる。
「僕が嵌めてあげたら、アスランが嫉妬するといけないから、自分で嵌めてね。」
私は頷いて左の薬指にそれを通す。
「アスラン、どうしているかな…」
「今、オーブは彼を受け入れられる状況じゃないし、もしかしてプラントで足止め食っているのかもしれないね。でも大丈夫だよ。アスランは強いし頭いいから。」
「そうか?アイツ、結構馬鹿でメンタル脆いぞ?」
「だったら猶更、カガリのところに帰ってこないといけないね、アスランは。」
「何でさ?」
「僕もラクスもアスランが馬鹿でメンタル弱いところ見たことないもん。つまりは僕らの知らないアスランをカガリにしか見せていないでしょ? アスランが本当のアスランでいられるのは、カガリの傍なんだと思う。だから必ず帰ってくるよ。そう願おう。」
「うん。」
ゆっくり頷いて、私は指輪を包み込むようにして祈る。
(どうか無事でいてくれ。そして…早く帰ってこい、アスラン。)
久しく触れていなかった指輪の赤い石から、仄かにアスランのような温もりが伝わった。

・・・Fin.


***

久々に双子ちゃん話書いてみました。
というか、先々週&先週の地元TVの「種運命リマスター」が丁度「13.明日への出航」&「14.戦場への帰還」で、双子満載シーンだったので、もう萌え上がるわ悶えるわ♥(*´Д`)ハァハァ
御存知の方は少ないと思いますようやくが、かもしたは無印本放送第1話(2002.10.5)を見始めたときから、ずぅ~~~~~~っと「キラカガフリーク♥」だったんですよ。あの第一話での出会い方の印象が凄くって。「…あれってほぼヒロインじゃね?( ̄▽ ̄)」と思うくらい。まぁOPで「キラはピンクの髪の子(ラクス)とくっつくのね」というのは理解してましたが、この二人がどうなっていくのか物凄く気になって!
で、公式が二人の誕生日&2クール目のOPで並んだ二人の顔を眺めたら「あー、そっち(兄妹)設定できたのか」と(笑) でも兄妹もの大好き♥なので(シャアとセイラも好きだし、炭次郎と禰豆子も好きだしw)暫くはこれで悶えてましたね。なので当時の古いSSはキラカガ多いです。アスカガーさん達の心を鷲掴みしていった伝説の「24話」では、かもしたまだこの時心は動いてなかったんだ。ぶっちゃけ。双子フリークのまま。ようやくアスカガになってきたのは寧ろ31話過ぎて、4クール目入ってからかな~。結構遅かったんです。
そんな歴史はさておき。やっぱり双子は萌えます。ちょっと怪しい雰囲気まで出しましたが(笑) でもぼちぼちアンソロ原稿仕様(アスカガ萌え)にシフト戻さないと。このまま種運命見続けたら、鬱状況に陥りそうなので、無印リマスターのBlu-rayでも見て、盛り上げ直します!
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