NHKラジオの、古典講読「歌と歴史でたどる『万葉集』」も3月いっぱいで終わり。
3月18日放送で、前回の「防人の歌」のおさらいがあった。
断片的なメモを。
(前回あった「防人」については、後日)
「防人」というのは、諸国に設置された軍団に所属して、日ごろから訓練されていた兵士。
いつかは防人に派遣されることもあると予想していたはず。
太平洋戦争時に、赤紙で突然徴集された労働者や農民のように考えると、誤解につながる。
また、父母を思う歌が多いので少年兵のように思われるかもしれないが
実は正丁とよばれる20~60歳の成年男子。
諸国から派遣された防人は、難波(なにわ)に集合し、船で筑紫(ちくし)に向かう。
出発にあたって、「防人の歌」を提出させたものと思われる。
歌の内容は、あらかじめ、こういう風に歌うものだと方向付けがされており
「いかなる犠牲を払っても天皇に忠誠を尽くす」という「誓い」で
朝廷あるいは天皇に奉られたものだった。
大伴家持は、防人を派遣する役職についていたので
それらの文書の中から、拙劣で水準に達しないと思われるものは除いて
『万葉集』に張り付けた。
(筑紫までの長い道中での防人の心を、三十一文字に残したものではないってこと)
3月18日放送で、前回の「防人の歌」のおさらいがあった。
断片的なメモを。
(前回あった「防人」については、後日)
「防人」というのは、諸国に設置された軍団に所属して、日ごろから訓練されていた兵士。
いつかは防人に派遣されることもあると予想していたはず。
太平洋戦争時に、赤紙で突然徴集された労働者や農民のように考えると、誤解につながる。
また、父母を思う歌が多いので少年兵のように思われるかもしれないが
実は正丁とよばれる20~60歳の成年男子。
諸国から派遣された防人は、難波(なにわ)に集合し、船で筑紫(ちくし)に向かう。
出発にあたって、「防人の歌」を提出させたものと思われる。
歌の内容は、あらかじめ、こういう風に歌うものだと方向付けがされており
「いかなる犠牲を払っても天皇に忠誠を尽くす」という「誓い」で
朝廷あるいは天皇に奉られたものだった。
大伴家持は、防人を派遣する役職についていたので
それらの文書の中から、拙劣で水準に達しないと思われるものは除いて
『万葉集』に張り付けた。
(筑紫までの長い道中での防人の心を、三十一文字に残したものではないってこと)