藤前干潟
今日の干潮時間10時55分 潮位 31cm
今日の満潮時間17時28分 潮位262cm
今日はいつ雨が降り出してもおかしくなさそうなお天気でしたが、一時、ぱらぱらっと雨が降った他はなんとかお天気がもちました。
このところ、シギ・チドリが数を増やしてきてから、猛禽類を多く見かけます。
今日も対岸の南陽工場の煙突の上にハヤブサの姿が見えました。
岸沿いでは干潟が干出する前から、待ちきれないシギ・チドリ達が集まってきました。
チュウシャクシギはカニを探して走り回っていました。
オオソリハシシギも水際で餌を探します(↑の左オオソリハシシギ・右ソリハシシギ2羽)。
泥の中から何かを咥えますが、餌が小さくて何を食べているのか良くわかりません。
干潟が広がり始めると、先ほどのオオソリハシシギも干潟に移動してきました(↑の手前オオソリハシシギ・後方ダイゼン)。
アオアシシギは飛んで干潟に移動する個体もいましたが、干潟まで泳いで移動していく個体もいます。
少しづつですが、飛来数を増やしてきているトウネンも観察できました。
8月中にトウネンを観察できれば、まだ赤色の成鳥を見ることができたはずですが、今シーズンは飛来数が少なく、9月になって藤前干潟に入ってきたトウネンは幼鳥ばかりで、色が地味です。
干潟にシギ・チドリが集まりだした頃、煙突の上からハヤブサが干潟に滑空してきて、シギ・チドリを飛ばしてしまいました。
シギ・チドリが集まってくると、ハヤブサもやってくるので、なんとももどかしい気持ちです。
また、今日は9月の渡り鳥調査隊を実施しました。
ちょっと雨が心配だったのですが、何とか外で観察&カウントを行うことができました。
上述のハヤブサや、
風に流されて野鳥観察館のすぐ近くを飛ぶミサゴ、
駆け足で干潟を走るアオアシシギ、
干潟の中からゴカイのような餌を見つけ出していたキアシシギ、
お尻を振りながらカキ礁で餌を探していたイソシギ、
ペンギンみたいに干潟をよちよち歩いていたカワウ、
干潟の上で盛んに何かをつまんで食べていたハクセキレイ などを観察できました。
また、参加してくれたお子さんたちは、カワウやカルガモなどを数えてくれました。
野鳥観察館に帰ってきてからは、今日観察できた鳥の種類と数をまとめました。今日は、20種類以上の野鳥を確認することができました。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
次回、10月の渡り鳥調査隊は、10月6日(土)に実施します。
まだ、シギ・チドリが観察できますし、カモも徐々に数を増やし始めている頃だと思います。
ぜひ、ご参加ください。
初心者大歓迎です。詳細はこちら(PDF)をご覧ください。
【10月の藤前干潟の渡り鳥調査隊】
日時:10月6日(土)10:00~12:00
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:帽子、水筒、必要に応じて防寒具、双眼鏡(お持ちであれば)
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160
今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 カワウ2,000、ダイサギ41、コサギ5、アオサギ26、マガモ115、カルガモ402、コガモ2、ホシハジロ6、キンクロハジロ7、スズガモ5、ミサゴ15、ハヤブサ1(J)、ダイゼン79、トウネン29、オバシギ18、アオアシシギ53、キアシシギ9、イソシギ1、ソリハシシギ45、オオソリハシシギ7、チュウシャクシギ1、ウミネコ131 他
※スタッフがイベント前後にカウントしたものも含みます。
9月になって、夜の潮と昼間の潮の潮位差が逆転し、大潮になっても昼間の潮位が、あまり低くならなくなりました。
まだまだ秋のシギ・チドリの渡りは続きますが、今年中で昼間の最大干潮時間で潮位が30cmより低くなるのは明日、明後日だけです。
今シーズンは珍しく、観察館の前に干出する干潟には、シギ・チドリ達が最大干潮時間に飛来しています。
しかし、明日、明後日以降の大潮では今週末ほど潮位が低くならないので、来年の春までこの場所ではシギ・チドリを見ることが出来なくなるかもしれません。
明日の干潮時間11時41分 潮位 24cm
明日の満潮時間18時05分 潮位270cm