観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

シギ・チドリ春の渡り始まっています。

2023-04-16 16:11:00 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時37分 潮位106cm

今日の満潮時間15時13分 潮位199cm

昨日、一日続いた雨の翌日の今日は強い風の日でした。

今日は月に一回の調査の日でしたが、こんなに強い向かい風で揺れるスコープを覗きながらカウントしていると集中力を失います。

朝方は雲が垂れ下がり薄暗い日でしたが、干潟が干出する前から400羽ほどのハマシギの群れが水面を飛び回っています。

しばらく飛び回った後、ハマシギの群れは500m対岸の導流堤に降りて干潟が干出するまで休息しています。

干潟が干出し始めると、ダイゼンやオオソリハシシギの群れが飛来して来ます。

待ちきれなくなったハマシギの群れも干潟の降りて来ました。

先ほどは、400羽ほどの群れでしたが新たな群れが加わり1,000羽に増えました。

シギ・チドリの渡り前半は、群れがかたまって移動して導流堤の干潟から移動することが少ない傾向になりますが、今日も満ち潮まで導流堤の干潟から移動しませんでした。

上空を高く舞い上がる夏羽のダイゼンやオオソリハシシギの群れを見るとシギ・チドリの春の渡りが始まったのを感じさせられます。

ハマシギの胸も黒くなって夏羽に換羽が進んだ個体が多くなりました。

ハマシギの群れの中にはオバシギも確認できます(写真中央上側)。今日の調査では2羽のオバシギが確認されています。

500m離れた導流堤の干潟からはコアジサシの鳴き声も聞こえてきます。

今日の調査では100羽ほどが確認されています。

近年はコアジサシが繁殖できる場所が少なく、小規模のコロニーが形成されることが多くなって、猛禽類やカラスなどの攻撃で繁殖成功率が一段と低くなっています。

今日の調査中、庄内川左岸の干潟に飛来したのはダイゼンが5羽だけでした。

シギ・チドリの群れが左岸まで飛来するのは毎年飛来数が増えてくる4月下旬頃です。
この時期にスコープで遠くのシギチドリを観察するのは問題ありませんが、
写真を撮りたい方などはもう1~2週間経って渡りの飛来数が増えて来た頃の方が良いかと思います。

 

今日の名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会実施 藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥
カイツブリ1、ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ61、カワウ1282、ダイサギ50、コサギ76、アオサギ56、マガモ10、カルガモ35、コガモ88、ヨシガモ1、オカヨシガモ26、ヒドリガモ99、オナガガモ12、シマアジ1、ホシハジロ4、キンクロハジロ466、スズガモ215、ミサゴ8、トビ2、ハヤブサ1、オオバン4、コチドリ2、ダイゼン54、ハマシギ1137、オバシギ2、コアオアシシギ2、アオアシシギ8、イソシギ4、オオソリハシシギ7、オオハシシギ8、タシギ5、ユリカモメ344、セグロカモメ10、オオセグロカモメ1、カモメ2、ズグロカモメ1、コアジサシ116 他  計47種 4,353羽

明日月曜日は野鳥観察館の休館日です。

火曜日の干潮時間10時56分 潮位 56cm

火曜日の満潮時間16時57分 潮位239cm


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