観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

トモエガモの群れが飛来しました。

2023-12-10 17:01:01 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時57分 潮位106cm

今日の満潮時間15時43分 潮位218cm

 

今日は月に一回行っている調査の日でした。

黄砂の影響で霞んで見ずらい日だったので、隣の場所の調査員から教えてもらうまで気付かず、トモエガモの群れをコガモと誤認してカウントするところでした。

冬になって、毎日のように数羽のトモエガモは観察されていましたが、今日は132羽を確認できました。

庄内川河口部(藤前干潟)で、これだけまとまったトモエガモが観察できることは稀です。

ただ、いつも通り、ほとんどのトモエガモは500m先の導流堤の干潟に集まって寝ていたので分かりづらく、時々頭を上げた時にオスの巴(ともえ)模様が目立つので、プロミナー越しにやっと見えました。

 

また、今日の干潟は越冬のハマシギの姿が少ない日でしたが、ズグロカモメは藤前干潟全体で55羽を観察できました。

九州の方では1,000羽以上のズグロカモメが飛来していますが、本州では藤前干潟が最大の飛来地です。

今日の藤前干潟ではカモメの仲間の飛来が少なく、ズグロカモメが一番多いカモメの仲間でした。

ズグロカモメはカモ達と同じように藤前干潟では冬鳥として飛来し、2月頃から成鳥は頭が黒い夏羽に換羽が始まります。

さらに、葦原ではオオジュリンを多く観察でき、風のない今日は葦の先端に止まる姿をよく見かけました。

 

そして、今日は藤前干潟の釣りごみ清掃活動が稲永公園の前の護岸で行われました(主催:藤前干潟協議会、WATERSIDE CONTROL)。

釣り愛好家、釣具店スタッフ、藤前干潟で活動する市民団体、藤前干潟に関わる行政職員(名古屋市、国交省、環境省)など52名が集まり、釣りごみなどを回収しました。

釣り糸はみつけるのが難しいので目を凝らし、岩の隙間などを念入りにチェックしながら、干潟を進んでいました。

今日は暖かかったので、汗をかいたと言っていた参加者もいました。

この場所での釣りごみ清掃は2022年5月以来でしたが、多くのごみが回収されました。

回収できたごみの量は、釣りごみ 17.2㎏、可燃ごみ 10袋(10ℓごみ袋)、不燃ごみ 7袋(20ℓごみ袋)でした。

参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 


今日の藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥
ハジロカイツブリ7、カンムリカイツブリ148、カワウ431、ダイサギ18、コサギ2、アオサギ85、マガモ156、カルガモ211、コガモ254、トモエガモ132、オカヨシガモ97、ヒドリガモ171、オナガガモ1,785、ホシハジロ133、キンクロハジロ160、スズガモ1,094、ホオジロガモ2、ミサゴ9、ハイタカ1、ハヤブサ1、ヒクイナ1、オオバン14、シロチドリ27、ダイゼン19、ケリ1、ハマシギ220、アオアシシギ17、イソシギ10、ダイシャクシギ1、タシギ7、オオハシシギ1、セイタカシギ1、ユリカモメ13、セグロカモメ27、オオセグロカモメ1、ズグロカモメ55 他  合計55種  5,522羽

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

12日(火)の干潮時間11時23分 潮位105cm

       満潮時間16時52分 潮位230cm

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