観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

藤前干潟でも見えた、タカの渡り

2022-09-24 19:11:16 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

---------------------------------------------------

藤前干潟

今日の干潮時間11時12分 潮位 56cm

今日の満潮時間17時34分 潮位251cm

 

★9月23日(金・祝)~25日(日)秋の野鳥イベント2022@名古屋市野鳥観察館

名古屋市野鳥観察館では、この3連休(9月23日(金・祝)~25日(日))に「秋の野鳥イベント2022」を開催しています。

最終日の明日(9月25日(日))の午後(受付時間13:00~15:00)は、野鳥ミニ講座「鳥のミニリースを作ろう!」を実施します(申込不要、参加費500円)。

鳥のミニリースづくりでは、紙紐のリースの土台に、好きな鳥、花、葉っぱなどのパーツをホットボンドで貼り、みなさんのオリジナルのリースを作ります。

ホットボンドを使用するので、小学生以下のお子さんは保護者の方とご参加ください。

こちらはミニリースの作成見本↓。

ご参加をお待ちしております。

 

 

さて、今日は秋の野鳥イベントの2日目。

お天気が心配されましたが、昨日の大雨から一転、今日はさわやかな青空が広がりました。

風が少々強く吹きましたが、絶好の野鳥観察日和となり、屋外で「藤前干潟の野鳥観察会」を開催できました。

 

普段私たちが使っているフィールドスコープでお馴染みのブロミナーのメーカーである興和オプトロニクス株式会社(kowa)さんから、今日の観察会のために、双眼鏡(YF30-8)を貸し出していただきました。

初心者でもとても見やすい双眼鏡(YF30-8)を、参加者のみなさんに使っていただくことができました。

双眼鏡の使い方を練習しているところ↓。

干潟の鳥を探して観察↓。オグロシギ、ソリハシシギ、ダイゼン、ミサゴ、ダイサギ、アオサギ、カルガモなどが見られました。

途中まで落ち着いた観察会でしたが、スタッフの一人が「サシバが渡っている!」という声を挙げたので上を見ると、タカの仲間が飛んでいるのが見えました。

サシバが3羽、つづいてサシバ4羽、ハチクマ2羽、ノスリ1羽が頭上の低い位置で南東から飛来し、北西の強風の中、流されつつも西に向かって行きました。

本当ならタカの渡りの写真をブログに貼りたいところですが、当館では昔からの探鳥会スタイルなので「今日は探鳥会だから」と、スタッフ誰一人、カメラを持って来ていなかったため、写真はありません。

スマホで写真を写す人も無く、皆、双眼鏡をのぞきながら、思いがけず近くで観察できた秋のタカの渡りに興奮していました。

 

楽しい観察の後、野鳥観察館に戻り、鳥合わせを行いました。今日は秋のシギ・チドリの他、何と言ってもタカの仲間を見ていただけたことが嬉しかったです。

 

そして、午後からは野鳥のおはなし「藤前干潟の野鳥の移り変わり」を開催しました。

長年、藤前干潟で野鳥を観察、調査している沢辺幹和さんから藤前干潟で見られる代表的な野鳥紹介と、調査データから分かる増減をお話いただきました。

 

午前中の野鳥観察会、そして午後の野鳥のおはなしに参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

ここからは、今朝の干潟の野鳥の様子です。

今日から来週の火曜日まで大潮を迎えます。

そのため満潮からの引き初めは潮位が高く、小潮や中潮よりも干潟が干出し始めるまでは時間がかかります。

引き初めのコガモが群れていた時間帯にはシマアジ4羽を観察できましたが、その後のトビの飛来に驚いて、コガモと共に導流堤の干潟方面に飛んで行ってしまいました。

さらに、水際で干潟が干出するのを待っていたアオアシシギ・コアオアシシギ・アカアシシギはカラスに水際を追われ、引き初めの干潟に舞い降りました。

7羽で飛来したオオソリハシシギはまだ干潟が干出していないので再び導流堤の干潟に戻っていきます。

トウネンの群れもアオアシシギ達がいる水面に降りようとしましたが、足が届かないため導流堤の干潟に戻っていきます。

トウネンやハマシギの混群が再び戻ってきたのは、左岸の干潟がだいぶ広がってからです。

今日はトウネンやハマシギの混群とともにキリアイ3羽を確認できました。

オグロシギ8羽は左岸に飛来した後、導流堤の干潟へ移動、その後永徳スリップ西側の干潟に再び飛来しています。

今日は午前中の大潮で、明日まで午前中での観察ができます。その後、午後の最大干潮時間になるため、逆光での観察となります。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,337、ダイサギ113、コサギ9、アオサギ79、マガモ6、カルガモ61、コガモ270、オナガガモ12、ハシビロガモ6、シマアジ4、ミサゴ12、ハチクマ2、サシバ7、ノスリ1、トビ1、シロチドリ11、ダイゼン34、トウネン±120、ハマシギ±250、キリアイ3、コアオアシシギ8、アオアシシギ35、キアシシギ1、アカアシシギ4、イソシギ2、ソリハシシギ22、オグロシギ8、オオソリハシシギ7、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ1、セグロカモメ3、ウミネコ105

 

明日の干潮時間11時44分 潮位 51cm

明日の満潮時間17時58分 潮位258cm


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨で霞む藤前干潟 | トップ | 連休最終日は人がいっぱい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

秋の藤前干潟」カテゴリの最新記事