名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。
来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。
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藤前干潟
今日の満潮時間 4時29分 潮位229cm
今日の干潮時間10時35分 潮位 68cm
10月20日から続いた明け方からの早朝チャレンジ4日目。
日曜と言うこともあり、明け方前から稲永公園北側の駐車場はグランド利用者の車で7割が既に埋まっていました。
潮の引き初めが4日前に比べ2時間遅くなり、今日はシギ・チドリが飛来する前に着くことが出来ました。
アオアシシギが飛来した後、干潟が浅くなってくると次々とハマシギの群れが舞い降りてきました。
続いてダイゼン、オオソリハシシギも飛来。
ダイゼンと一緒にオバシギも4日連続で確認できました。
ただ引き初めが遅くなっても、明け方は雲が太陽を遮って薄暗い天気でした。
雲が切れてくると陽が射してきました。
オバシギも本来の色で観察できます。
今日は新たにコオバシギ2羽を観察できました。秋の渡り最盛期の9月21日までは確認できていたのですが、1か月ぶりの確認です。
ダイゼンの灰褐色の冬羽も太陽の光で綺麗に見えます。
今日、行われた藤前干潟周辺の鳥類調査では、オオソリハシシギは10羽を確認できています。
しばらく姿を見せていなかったオグロシギも1羽だけですが確認できています。
もともと淡水域で観察されることが多い種類ですので、水の張った田んぼなどに入っているかもしれませんね。
サルハマシギも引き続き確認できていて、干潟を駆け回っていました。
干潟でフラッグを付けたハマシギを確認しました。何やらたくさんの標識を付けられています。
左足に上から橙・赤・緑が、右足には黄色・緑フラッグ「PJN」・メタルリングが見られました。
「PJN」というフラッグは、今年の4月にも藤前干潟で確認したハマシギです。
干潟が広がってくると、ハマシギ達は羽繕いをしたり目を閉じたりして休息を始めましたが、突然の群れが飛び去りました。
猛禽か?と見回しましたが、姿は見つけられませんでした。
飛び去ったシギ・チドリの群れは低空を飛び回った後、永徳スリップ北側の干潟に移動していきました。
最近は、干潟の泥の中にすむ生きものが増えてきたのか、永徳スリップ北側の干潟に多くのシギ・チドリが集まるようになっています。
調査後、観察館に戻るとシギ・チドリが飛び去った理由が分かりました。やっぱりハヤブサです。
ハヤブサは毎日、鳥達が集まった頃の時間に飛来して来ます。
今日の観察、調査では、カワウが少なかった割に冬鳥のカモ類が増えたため、総数で5,000羽を超える鳥類をカウントできました。
また、秋の渡り終盤になり、シギ・チドリの飛来数は少ないものの、種類は多く、22種類のシギ・チドリが観察できて良い一日でした。
名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会実施 藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥
カンムリカイツブリ8、カワウ592、ダイサギ60、コサギ40、アオサギ117、マガモ110、カルガモ243、コガモ658、オカヨシガモ14、ヒドリガモ106、オナガガモ391、ハシビロガモ48、ホシハジロ11、キンクロハジロ175、スズガモ371、ミサゴ16、トビ2、ノスリ1、ハヤブサ1、オオバン3、シロチドリ24、メダイチドリ2、ダイゼン48、ケリ1、トウネン2、ハマシギ1,454、サルハマシギ2、コオバシギ2、オバシギ1、キリアイ1、アカアシシギ2、コアオアシシギ9、アオアシシギ45、イソシギ10、ソリハシシギ1、オグロシギ1、オオソリハシシギ10、ホウロクシギ1、オオハシシギ4、セイタカシギ2、アカエリヒレアシシギ16、セグロカモメ15、オオセグロカモメ6、ウミネコ182 他 合計59種 5,237羽
明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。
火曜日の満潮時間 5時44分 潮位258cm
火曜日の干潮時間11時45分 潮位 67cm