藤前干潟
今日の満潮時間 5時18分 潮位254cm
今日の干潮時間11時57分 潮位 12cm
今日も昨日に引き続き大潮。数日前に比べて、潮の引き始めの時間が凄くは早起きしなくても良い、ちょうどいい時間です。
週末、さらにはお盆休みが始まったという事もあって、朝から野鳥撮影の人たちを多く見かけました。
庄内川護岸では、昨日同様、引き始めの時間からアオアシシギやソリハシシギが水面を何度も飛び、降りられる場所を探していました。
干潟はまだ干出していませんが、アオアシシギの澄んだ鳴き声が良く響きます。
さらに、足元の葦原からは、ヒクイナの鳴き声が大きく聞こえました。
ヒクイナは2~3か月前から左岸で一瞬見かけてはいますが、はっきりとは姿を見せてくれていませんでした。
一番最初に浅くなった岸に現れたアオアシシギ。
今日は堤防下の段差部分には散歩やランニング、野鳥撮影の人が多く、シギ達は人から見えない葦の陰に飛来します。
続いてソリハシシギの群れも葦原の陰を目指して飛来してきました。
ソリハシシギもこちらから観にくい葦原の陰に降り立ちました。
葦原の陰に飛来したソリハシシギの群れの中にはキアシシギの姿も。
春先はぎりぎり葦原の切れ間で何とか撮影や観察が出来ていましたが、最近では葦が成鳥し、見通しが利かなくなりました。
誰かに葦が見通し良く刈られてしまった箇所は、逆にシギ・チドリからは避けられ、最近では葦の陰を好んで飛来しています。
その為、葦原での撮影は堤防上で腰を低くして待っている事を、お勧めしています。
ここ数年の間、見通しのきく状態で撮影されていた方にとっては、現在の葦が伸びて視界が遮られる状況は残念な事かも知れませんが、もともとこの箇所は堤防補強工事が行われる前には葦原が広がっていた場所で、堤防の上からの観察しかできない場所でした。
やっと元の葦原の広がる状態戻りつつあり、鳥たちが休める場所になってきました。
撮影されるカメラマンにとって堤防の上からの撮影は、「鳥が遠くなる・上からの写真では足が短く写る等々」のご不満があるでしょうが、ご配慮いただけるようよろしくお願いします。
干潟が広がり始めて、シギ・チドリ達が散らばった頃、赤い鳥が干潟を歩いています!
他のシギ・チドリのいる水際まで近寄ってきました。
ヒクイナです。
気付かないうちに、葦原の中から対岸に移動していたようです。
5月頃から葦の陰に気配を感じていましたが、やっと姿を見ることが出来ました。
しばらくすると、ヒクイナは再び葦原の中に戻っていきました。
ヒクイナは、名古屋市内の池などで近年は良く観察されていますが、ここ庄内川河口では稀にしか観察できません。
しかし、この春は、5月頃から確認していたので、もしかしたら葦原の中で繁殖していたのかも知れません。
そして、ご案内していたとおり、今日の午前中は8月度の「渡り鳥調査隊」を行いました。
望遠鏡、双眼鏡、カウンター、記録用紙を持って屋外へ出発。
熱中症が心配されたので、松林の陰になる場所から干潟の鳥たちを観察・調査し、途中からは館内から引き続きの観察・調査を行いました。
最後はいつもどおり、今日の観察・調査結果を確認。
6月・7月の「渡り鳥調査隊」の時は藤前干潟で夏を越す鳥たちが主体の調査隊でしたが、今回は秋のシギ・チドリの渡りが始まり、カワウ・カルガモ・サギ類の他に旅鳥のシギ・チドリの仲間を観察することが出来、全部で20種以上の野鳥をカウントできました。
午後からは、「鳥のミニ模型(ミニデコイ)に色をつけよう」を実施。
みなさん、とっても真剣に色を塗っていました。デコイの色塗りイベント中は、みなさんが熱中して色塗りをされるので、毎回、静かです。
南国に住むインコのような色鮮やかな色彩で塗ってくださった方もいれば、キビタキやマガモ、カワセミ、アカショウビンなどの色合いにきれいに塗ってくださった方もいました。
参加された方の中には、トキの形のミニ模型のクチバシを短く切って、チドリの仲間の「ダイゼン」に塗っている方もいました(一番左)。
最後は、実際に使われているマガモとコアジサシのデコイ(鳥をおびき寄せるための鳥の模型)を見ながら、デコイの使われ方をご紹介。
狩猟の他、最近はコアジサシにおける営巣誘致などの野鳥保護にも使用されていることを説明しました。
(マガモのデコイを貸してくださった岐阜大学の伊藤健吾先生、ありがとうございました。)
暑い中でしたが、今日の「渡り鳥調査隊」、そして「鳥のミニ模型(ミニデコイ)に色をつけよう」に参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
「渡り鳥調査隊」は毎月1回実施しており、9月は8日(土)10時~12時に実施します。
まだまだ、秋のシギ・チドリの渡りのシーズン中です。ぜひご参加ください。(詳細はこちら(PDF)をご覧ください。)
今日の「渡り鳥調査隊」及び周辺で観察できた主な野鳥 カワウ974、ササゴイ1、ダイサギ81、コサギ8、アオサギ20、マガモ55、カルガモ234、スズガモ2、ミサゴ9、ハヤブサ1、ヒクイナ1、コチドリ3、ダイゼン16、ケリ8、オバシギ4、アオアシシギ45、キアシシギ12、イソシギ2、ソリハシシギ53、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ3、ウミネコ346 他
※イベント前後にスタッフがカウントしたものも含んでいます。
8月12日(日) 平常とおり9時より開館いたします。
満潮時間 6時06分 潮位262cm
干潮時間12時20分 潮位 97cm
8月13日(月)は月曜日の為、休館させていただきます。
満潮時間 6時52分 潮位263cm
干潮時間13時23分 潮位 18cm
8月14日(火) 平常とおり9時より開館いたします。
満潮時間 7時37分 潮位258cm
干潮時間14時01分 潮位 34cm
8月15日(水)は第三水曜日の為、休館させていただきます。
満潮時間 8時22分 潮位246cm
干潮時間14時37分 潮位 56cm
以降8月16日(木)・17日(金)・18日(土)・19日(日)は通常とおり9時より開館いたします。