観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

雪の藤前干潟、そして旅立ち

2021-02-18 23:50:40 | 冬の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時23分 潮位199cm

今日の干潮時間15時50分 潮位 70cm

 

昨日も雪がちらちら舞っていましたが、今日も時折、強い北西の風とともに降る、とても寒い日でした。

(上の写真の柵で囲まれた通路は1月5日の日記で紹介した藤前干潟プロムナード事業で整備された「環境学習施設(野鳥観察館と稲永ビジターセンター)及び藤前干潟のモニュメントへのアクセス向上&バリアフリー化のための園路」です。先日完成したそうです。)

 

今日は寒かったですが、干潟には1,300羽を超えるハマシギが飛来していました。

ただ、カモの姿はすでに少なくなっています。

近年、藤前干潟で越冬するカモの中で最も飛来数が多いのはオナガガモです。

また、このオナガガモは最も早く北帰するカモなのですが、すでに多くが旅立ってしまったのか、今日のカウント数は173羽でした。

2月に入ってからのオナガガモのカウント数を振り返ると、以下のようになっています。

3日1,076羽、4日573羽、5日539羽、6日3,471羽、11日871羽、12日775羽、13日582羽、14日142羽、今日(18日)173羽

2月に入って一旦減った後、大きな群れが6日に入って、その後徐々に減っているようです。

昨冬、オナガガモの飛来数が100羽ほどに減ったのは2月15日~18日頃で、今年とほぼ同じ時期です。

オナガガモが旅立ってしまい、少しさみしい干潟です。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ867、カワウ2,581、ダイサギ1、アオサギ21、マガモ4、カルガモ16、コガモ15、ヒドリガモ8、オナガガモ173、ホシハジロ5、キンクロハジロ299、スズガモ103、ホオジロガモ2、ミサゴ6、シロチドリ6、ダイゼン48、ハマシギ1,364、ダイシャクシギ1、ユリカモメ883、セグロカモメ8、オオセグロカモメ4、カモメ21、ウミネコ3、ズグロカモメ16

ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、キジバト、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハクセキレイ

 

明日の満潮時間 9時48分 潮位188cm

明日の干潮時間16時42分 潮位 77cm

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寒さが戻りました。

2021-02-16 23:14:30 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時39分 潮位216cm

今日の干潮時間14時38分 潮位 61cm

 

今までの暖かさはどこへ行ったのやら、今日は強風が吹き、寒い日となりました。

あまりに風が強いので、鳥たちは飛ぶのも、干潟を歩くのも思うようにならず苦労しているようでした。

午後からの干潟には、ハマシギ798羽、シロチドリ10羽、ダイゼン44羽、ダイシャクシギ3羽のシギ・チドリを観察できました。

明日、明後日はさらに寒くなるようで、また雪の可能性もあるとのこと。

みなさん、お気をつけください。

 

※明日(第三水曜日)は休館日です。

明日の満潮時間 9時01分 潮位208cm

明日の干潮時間15時11分 潮位 64cm

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カンムリカイツブリが3,000羽超えました。

2021-02-14 16:22:20 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時53分 潮位229cm

今日の干潮時間13時39分 潮位 63cm

 

今日は暖かく、ダウンを着て外を歩いていると汗ばむくらいでした。

すっかり春の陽気で稲永公園を歩いている人が多かったです。

ただ、空はとても霞んでいて視界はあまりよくありませんでした。

 

今日は尾張野鳥の会と名古屋鳥類調査会が合同で毎月1回行っている藤前干潟周辺鳥類調査を行いました。

国道23号のすぐ北にある鉄塔、通称カワウマンションでは、今年もカワウが営巣しています。

繁殖羽のカワウが巣に座って、時折翼をバタバタさせていたりしました。

今のところ、昨年とほぼ変わらない数のカワウが営巣しているようです。

庄内川の護岸ではタシギが餌を探していました。

干潟が現れるとまずやってきたのはコアオアシシギ。

ゴカイを捕って食べているを観察できました。

その後、干潟がやや広がるとハマシギの群れが飛来。

その後、ユリカモメの群れもやってきて、ハマシギがとるゴカイをユリカモメが狙ってあちらこちらで激しい追いかけっこしているのを観察できました。

何かに驚いて一斉に飛ぶハマシギとユリカモメ↓。

さらには、ハジロコチドリも観察できました。

干潟がかなり広がってから庄内川左岸の干潟にやってきたダイゼン。ピューイ、ピューイと大きな声で盛んに鳴いていました。

アオアシシギも近くに観察できました。

そして、頭が少し黒くなりかけているズグロカモメも。干潟でカニを捕らえて水際まで持って行って食べていました。

こちらは成鳥ですが、まだあまり換羽が進んでいないズグロカモメ↓。

ユリカモメはまだほとんど冬羽です。

カモメの若い個体↓。このカモメはユリカモメと一緒にハマシギを追いかけて、ハマシギが落としたゴカイを食べていました。

こちらはかなり頭が黒くなったズグロカモメ。あと1週間ほどすれば、かなり黒っぽく変身すると思います。

 

今日の調査では、カンムリカイツブリが遂に3,000羽を超え、約3,500羽をカウントできました。

なぜ、こんなに急にカンムリカイツブリの飛来数が増えているのでしょうか。

その一方でオナガガモは140羽ほどと、すでにかなり飛来数が少なくなりました。

 

今日の尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同の定例調査で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ23、カンムリカイツブリ3,497、カワウ3,747、ダイサギ7、コサギ34、アオサギ57、マガモ102、カルガモ156、コガモ195、トモエガモ9、オカヨシガモ119、ヒドリガモ84、オナガガモ142、ホシハジロ95、キンクロハジロ393、スズガモ153、ホオジロガモ1、ミサゴ15、トビ1、オオタカ1、オオバン22、ハジロコチドリ1、シロチドリ10、ダイゼン64、ハマシギ1,426、ツルシギ4、コアオアシシギ7、アオアシシギ10、イソシギ17、ダイシャクシギ3、タシギ4、オオハシシギ4、ユリカモメ589、セグロカモメ30、オオセグロカモメ19、シロカモメ1、カモメ62、ウミネコ3、ズグロカモメ17、ミツユビカモメ1 他 計56種、11,337羽

 

明日の満潮時間 8時17分 潮位223cm

明日の干潮時間14時08分 潮位 60cm

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2月の渡り鳥調査隊を実施しました。

2021-02-13 20:49:53 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時27分 潮位233cm

今日の干潮時間13時09分 潮位 68cm

 

今日は雲が多く、遠くは霞んでいましたが、穏やかな日で、バードウォッチャーの姿も多かったです。

暖かくなってきたことから、屋外へ出かける人も増えてきたのでしょうか。

 

今日は、2月の渡り鳥調査隊を実施しました。

今日も1月の渡り鳥調査隊に引き続き、2月という寒い季節にしては多くの方に参加いただけて、嬉しく思いました。

屋外で野鳥を長い間、観察・カウントしましたが、今日は寒くなく、みなさんずっと集中していました。

川側の水鳥だけでなく、今日は公園の松林の鳥たちもよく観察できました。特にヤマガラが近くで鳴いていて、かわいい姿を見られたことに喜んでいる参加者もいました。

この他、ミサゴが魚を食べている様子や、泥の中にくちばしをさしながら餌を探しているダイシャクシギの姿、干潟で走るハマシギの群れ、頭が黒くなったズグロカモメ、さらにはトモエガモの群れを見ていただけたので、良かったです。

なお、見られた鳥を振り返りで参加者に挙げてもらったところ、今日は41種の野鳥が見られました。

参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

来月(3月)の渡り鳥調査隊は3月27日(土)に行います。

この頃には春の渡り鳥や、夏羽に換羽した鳥たちも見ることができるかもしれません。

 

また、明日(2月14日)は13時からお隣の稲永ビジターセンターで野鳥観察(主にカモの観察と解説)のイベント「カモのカップルを探せ!」が開催されます。

当日参加も若干名受け入れるそうですので、興味のある方は足をお運びください。

☆2月14日(日)「カモのカップルを探せ!」@稲永ビジターセンター(NPO法人藤前干潟を守る会主催、なごや環境大学共育講座)→詳細はこちら(藤前干潟を守る会HP)

 

 

2月12日(金)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ2,669、カワウ4,271、ダイサギ2、アオサギ23、マガモ16、カルガモ8、トモエガモ21、コガモ2、ヒドリガモ7、オナガガモ775、ホシハジロ5、キンクロハジロ79、スズガモ21、ホオジロガモ2、ミサゴ9、ハヤブサ1、シロチドリ21、ダイゼン47、ハマシギ899、イソシギ1、ダイシャクシギ3、ユリカモメ153、セグロカモメ15、オオセグロカモメ3、カモメ15、ズグロカモメ8、ウミネコ2

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ5、カンムリカイツブリ2,452、カワウ5,560、ダイサギ10、コサギ2、アオサギ9、マガモ21、カルガモ2、トモエガモ12、コガモ30、ヒドリガモ15、オナガガモ582、ホシハジロ8、キンクロハジロ363、スズガモ146、ホオジロガモ3、ミサゴ8、シロチドリ41、ダイゼン90ハマシギ1,007、コアオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ160、セグロカモメ5、オオセグロカモメ2、カモメ6、ウミネコ1、ズグロカモメ26

シロハラ1、ツグミ4、ヤマガラ4、ジョウビタキ1、ヒヨドリ1、コゲラ1、シジュウカラ1、ハクセキレイ1、ハシブトガラス8、ハシボソガラス5、キジバト3、スズメ3、ムクドリ2、ドバト2

※スタッフがイベント前後にカウントしたものも含んでいます。

 

明日の満潮時間 7時53分 潮位229cm

明日の干潮時間13時39分 潮位 63cm

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干潟に集うオナガガモたち

2021-02-11 20:20:07 | 冬の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間12時05分 潮位 87cm

今日の満潮時間17時40分 潮位220cm

 

今日は祝日でお天気が良かったこと、潮が良かったことから、たくさんのバードウォッチャーやカメラマンが訪れました。

今日の最大干潮頃の庄内川中ほどの干潟の様子↓。干潟の縁にはオナガガモやユリカモメなどが集まっていました。

護岸沿いの干潟で採餌中のコガモ↓。

オナガガモのペアも採餌のために近くに寄ってきました。

こちらは永徳スリップ近くで休むオナガガモなど↓。

しかし、この後、ハヤブサが上空に現れて、一斉に首を伸ばし、干潟の縁から川の深い方へ移動していました。このときはハヤブサは上空を舞っただけで、干潟までは襲いには来ませんでした。

今はたくさんのオナガガモを観察できていますが、昨冬はオナガガモの多くは2月の半ば頃に藤前干潟を去り、北へと帰ってしまいました。

オナガガモを見られるのもあと少しかもしれません。

 

また、今日は頭の色が黒色(夏羽)になりかけているズグロカモメも見られました。

ズグロカモメは姿がよく似たユリカモメよりも夏羽に換羽するのが早く、さらに渡去するのも早いです。

頭が黒くなってくるズグロカモメを見ると、春が来たと感じるとともに、別れが近づいているのも感じます。

今週末は、潮が良く、オナガガモやズグロカモメなどの冬鳥の観察には適していると思います。

 

【今週末の藤前干潟のイベントのご案内】

☆2月13日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆2月14日(日)「カモのカップルを探せ!」@稲永ビジターセンター(NPO法人藤前干潟を守る会主催、なごや環境大学共育講座)→詳細はこちら(藤前干潟を守る会HP)

 

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ5、カンムリカイツブリ2,394、カワウ5,060、ダイサギ1、アオサギ33、マガモ14、カルガモ79、トモエガモ5、コガモ30、ヒドリガモ22、オナガガモ871、ホシハジロ15、キンクロハジロ174、スズガモ115、ミサゴ8、ハヤブサ1、シロチドリ22、ダイゼン49、ハマシギ712、コアオアシシギ2、アオアシシギ2、ダイシャクシギ3、ユリカモメ63、セグロカモメ15、オオセグロカモメ14、シロカモメ、カモメ18、ウミネコ2、ズグロカモメ19

ヤマガラ4、シジュウカラ3、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、キジバト、ハシボソガラス

 

明日の干潮時間12時38分 潮位 76cm

明日の満潮時間18時18分 潮位225cm

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