Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

小澤氏とオペラ(ウイーン)

2006-02-02 10:10:17 | オーストリア
今日は昨日の雨がうそのよう。良いお天気になりそう。
昨晩はちょっと帰りが遅くなったら、帰りの足がたいへんなことになったかも・・

今朝は朝から小澤征爾氏が今期の国立オペラ座Wiener Staatsoperを降板するニュースが報道されていた。1月の「イドメネオ」を体調不良でキャンセルなさってのは聞いていたが、今期すべてとは思わなかった。
6月の楽友会のスメタナ、プロコ、ベルリオースの演奏会を狙っていただけに残念。楽しみにしてたんだけどな・・ま、行けるかどうか、チケットが買えるかどうか判らなかったけどね。

数年前の夏国立オペラ座で「ジョニーは演奏する」JONNY SPIELT AUF(クレネクErnst Krenek)を観劇して思ったことを思い出した。クレネクという人はオーストリア生まれのアメリカので活躍した作曲家らしい。私も知らない。オペラ自体はアメリカンテイストがプンプン匂ってくる(香りなんてもんじゃない)もので、保守的なウイーンに逢うのかしら・・なんて心配した。実際空席もあったし、お高い(値段が)席は日本人と思われるお客さんの割合が断然強かった。

初めて見る演目だったし、曲自体も現代音楽っぽい調べで「心を打つような」アリアなんてなかったなあと覚えている程度。舞台はジャズバンドが出てきたり、レビューのお姉さんがでてきたりと華やかではあったけど、それだけって感じた。
それより気になったのが小澤氏の指揮ぶりだった。

当時の私の席は、写真の通り天井桟敷だけどオケピットがばっちり見えるとろ。舞台よりも小澤氏を目当てで行ったようなものだった。なにが気になったか・・といえば小澤氏がオケピットから舞台を全然見てないこと・・だった。もちろん歌手に対してザッツもだしていない。
まあ、非常に上手な歌手たちで、指揮者のザッツなんて無くても完璧に歌えるのだろうけど・・でも現代音楽というよりジャズだもんな。どうして歌手たちは歌えるのかなあ・・なんて不思議におもっていたらその理由がなんとなくわかった。舞台の上に設置されているボックスにいるプロンプターがザッツを出していた。あれはプロンプターじゃなくて副指揮者かなあ?私もそんなに詳しいわけじゃないからなんともいえないけど・・

たしかにオケのほうは非常にまとまってたけど・・。あれでオペラ指揮してるっていうのかしらなんてね。演目もいわゆる「キワモノ」ではないけれど、評論のしようのないような他と比べられないような・・ジャズがメインに出ているような。お気に入りのジャズメンをアメリカから呼び寄せて周りをかためてる・・なんて意地悪なKおばちゃんとしては思ってしましたよ。ベルリンフィルでも使ってたし・・とえらそうに評論してしまった!

今回はモーツアルトで真っ向勝負・・と思って楽しみにしてたんだけど。なんか残念!

早く回復され、音楽活動に復活されることを心から祈ってます。

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