落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

播磨アルプス・高御位山(300m)、桶居山(248m)

2007年01月09日 | 散歩・山歩き
 昨夜はあれこれと山サイトを眺め、播磨南部の山を歩くことにした。
 天気図は西高東低の典型的な冬型だが、関西地方の等圧線は広がっている。風も収まって来ている。
 夜明け前に目覚めたが、東の空は茜色、上空に残り星が輝いていた。どうやら日だまりハイクが出来そうだ。
 JR山陽線で加古川から姫路にかけて北側に樹木もまばらな低い山並みが見えていた。その中の一つに高御位山があった。今回は登山口近くに駅があり電車で行くことにした。久しぶりに通勤サラリーマン諸氏に混じって電車に乗った。

 JR曽根駅=車道歩き=豆崎登山口(9:00)~経塚山古墳(9:20)~156mピーク(9:40)~鹿嶋神社分岐(10:20)~百間岩通過~鉄塔下(10:45)~鷹ノ巣山(11:15)~桶居山分岐(11:25)~高御位山(12:05)昼食・休憩(12:35)~桶居山分岐(13:15)~獅子岩(13:30)~鉄塔下(14:15)~桶居山(15:00)~達磨落とし岩(15:10)~桶居山下(15:25)~深志野登山口(16:15)=車道歩き=JR御着駅
(獅子岩、達磨落とし岩 という名前は公称ではなく、私の印象です)


桶居山 (絵をクリックで拡大、右下に小さく登山者が見える)


 一般的なコースは馬蹄形になった峰を東たは西の端から登るのが多いらしいが、少し欲張って、高御位山を往復したあと桶居山へ向かうコースにした。高御位山の頂上には神社があり、そこで昼食にした。しんどければそこで降りようとも思っていたが、弁当を食べ休憩し近くにいる人たちと話をしているうち元気も回復し初期の計画通り引き返し桶居山へ向かった。

 鷹ノ巣山から東に少し下りた所に桶居山への分岐がある。そこから北に行くにつれても周囲は同じような石山が累々と横たわっており、植林された緑の山々を見慣れてきた自分には、こんな風景もあるのかと面白かった。また向かって行く山、通過した山々がいつも見渡せるのが楽しい。

 途中、年輩の夫婦に追いついた。「まぁ、めずらしい!」と仰っていた。たしかに行き交う人もすっかり少なくなっていた。お気に入りの山なのだろう、何度か来られているという。急斜面では先に降りたご主人が下から奥さんに指示を出している麗しい様子を拝見した。夫婦は桶居山には登らず途中から姫路別所に抜けるコースを行くとのことだった。

 簡素な円錐状の桶居山に近づくにつれ頂上に至る40度を超えそうな急斜面が露わになってきた。高度差7、80mはあるだろうか。
 その山からくる同年輩の人にコル付近で行き交わした。
 「山の向こう側もあんな調子ですか」と至極あたりまえのこと聞いてしまった。
 「ええ、そうですね、はじめてですか、でも、どうってことありません・・・気を付けて」とにこやかな返事。
 午後の時間帯に向こうから来るというのは近隣の人かも知れない。不安そうな表情が出ていたに違いない私にそう答えると去っていった。

 来てしまったものは致し方ない。あまり下を見ないように慎重に登り始めた。
 20分あまりだが頂上に立ったときはホッとした。頂上から南側遙か下の尾根を降りていく夫婦の姿が小さく見えた。

 北側は大きな岩の間を降りていく感じで比較的楽な気分。途中には崩壊し残った達磨落としのような大きな岩があった。
 深志野登山口まではいくつもの小さなアップダウンがありなかなか下に降ろしてくれない。太陽は大分傾き遠くに見える海が光り始めた。
 飼い犬の声や自動車の音、列車の音が近づき最後の急斜面になった。下の風景と地図で御着駅の方向を確認した。

 降りたところには登山口の標識もなく、路地の奧と云ったところだった。
(HPにスライド掲載しています 1/11)