落葉松亭日記

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横綱の資質

2007年07月26日 | 世相
 大相撲名古屋場所で優勝した朝青龍が、腰の疲労骨折をしていて全治6週間という。ところが帰国中のモンゴルでサッカーのイベントに参加しプレーしていたという。8月の夏巡業も参加せず、養生もしていなかった横綱の資質が問われている。強ければいいってものではない。せっかく二人横綱になりこれからと思っていたが、相撲界がバカにされているようで一相撲ファンとしては「なんだかなぁ」という感じだ。

「全治6週間」朝青龍がサッカー 地に落ちた横綱の資質 産経(2007/07/26 19:24)
 大相撲名古屋場所で優勝後、腰の疲労骨折が発覚した横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が、帰国中のモンゴルでサッカーのイベントに参加し、プレーしていたことが26日、明らかになった。「全治6週間」とされる朝青龍は診断書を日本相撲協会に提出し、8月3日から始まる夏巡業を休場することにしているが、日本の外務省やモンゴル政府筋などからの要請によりウランバートルで25日に行われた交流イベントに参加。サッカー元日本代表の中田英寿氏らとプレーしたという。協会の公式行事への欠場を表明しながら、サッカーに興じたのは横綱としてあるまじき行為。無断帰国、土俵上での暴挙など度重なる愚行は改まる気配がみえず、横綱としての資質が再び問われることになる。

シュート決める
 「腰の骨を疲労骨折した」横綱が、ウランバートルでの交流サッカーで中田氏のパスを受け、シュートを決めていた。
 強靭(きょうじん)な体の横綱とはいえ、骨折した体で走り回るとは何とも無謀。果たして、疲労骨折という診断が本当なのかと、疑いたくもなる。
 問題となるのは、8月の巡業を休場して帰国した先での出来事だったことだ。本来なら治療なり、静養なりに時間をあてるべきだが、そんな考えはなかった。巡業は力士にとって本場所同様に重要な仕事であるものの、横綱は巡業を軽んじているとみられても仕方ない。
 名古屋場所を3場所ぶりの優勝で飾り、「ファンのおかげです」と話した。しかし、巡業で朝青龍が相撲を取るのを楽しみにしているファンの存在も頭にない。
 6月のハワイ巡業では、勧進元主催のレセプションパーティーを途中退席した。海外興行には相撲という日本固有の文化を世界に発信し、国際的な親交を深める意味合いもあるが、朝青龍はお構いなし。下がりで相手力士をたたいたり、協会に無断で帰国もする。

北の湖理事長「おかしい」
 北の湖理事長(元横綱北の湖)は「診断書が出ているのに、サッカーをしているのはおかしい」と、苦り切る。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「本人には本当に疲労骨折なら入院しなさい、巡業に出られるのなら出なさいと伝えた」という。
 地に落ちた横綱の資質。十分に行き渡らない監視の目にも問題ありだが、横綱に責任の自覚が芽生えてこないとなれば、厳しい処分を下して、痛みを感じさせることも必要だ。(奥山次郎)