月曜日恒例、片手袋の研究発表。現在は“片手袋の分類法”を突き詰めて考えている最中である。
片手袋の分類は三段階を経て行われる。三段階の手順は以下の通り。
第一段階:“手袋の材質”によって分ける。
第二段階:“片手袋がどのような過程を経てそこに存在しているのか?”によって分ける。
第三段階:“状況や場所による分類”をして完了。
今日は第二段階の説明。
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第二段階、『過程による分類法』。この分類によって、片手袋がどういった過程を経てその場に置かれているのか、大きく二つに分ける。その二つは、“放置型”と“介入型”である。
・“放置型”
“放置型”はその名の通り、誰かが落とした片手袋がそのままの状態で道端などに放っておかれているものを指す。個体数では一番多い片手袋かもしれない。
また世の中には作業の都合上、敢えて手袋を片方だけしか使わない状況が存在する。つまり“意図的な片手袋”である。
意図的な片手袋は、片方だけになってしまった手袋に他者が介在していない為、便宜上これらも“放置型”に分類する。
・“介入型”
“介入型”は、落ちている片手袋を拾った人が見付けやすいよう目立つ場所においてあげる、というように、何らかの形で第三者の手が介入している片手袋である。
これも良く見るタイプだが、介入型は落とした人、拾った人の見えない繋がりを想起させる点で最も想像力を刺激される片手袋である。
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放置型、介入型の注意点は、この分類はあくまで「片手袋観察者の主観的分類法」である、という事だ。
つまり、観察者が片手袋を発見した段階で放置型だったとしても、その後、誰かが拾ってあげて介入型に変化する可能性もあるのだ。
そんな曖昧な分類法ではいずれ誰かに非難されるかもしれないが、そんな事を気にする“誰か”なんて片手袋には存在しない事に気付き、気にしない事にした冬の朝。
月曜日の研究発表、次回からは分類法第三段階に入ります!いよいよ細かい分類になっていきますので、ついて来い!