先日、甥っ子達が遊びに来たので動物園に行ったんです。
お日さまは出てるのにとても寒い日で、動物園に向かう道すがら大量の片手袋に遭遇しました。
片手袋を熱心に撮っている僕を見て、甥っ子が聞く訳です。
「何してるの?」
「片方だけ落ちてる手袋を写真に撮ってるんだよ」
「何で撮るの?」
「何でって言われても自分でも分からないんだよな~」
「…ふ~ん。そんなの道に落ちてるもんなの?」
「落ちてるどころか、今日もそうだけど冬なんて片手袋だらけだよ」
「へ~、あんまり見た事ないけど」
当然納得のいかない感じの甥っ子。しかも片手袋があるたびに僕が写真を撮る為、なかなか動物園に辿りつかないのでイラつき始めました。
「もう!いい加減にしてよ!今度から手袋落ちてたら気付かないうち隠しちゃうから!」
「やめてくれ!おじさんの大事な趣味なんだから!“男なら何かにこらなくては駄目だ”ってムッシュも言ってただろ!」
「訳分かんないよ!」
そんなこんなで何とか動物園に到着。その時、ふてくされてる甥っ子を見て僕はある事に気付きました。
「…っていうかお前、左右で違う手袋してない?」
「そうだよ。手袋いっぱい失くしたから、家にあるやつ適当につけてるんだよ」
「おい!お前自身が片手袋製造機じゃね~か!」
いや~、嘘みたいな話ですけど、甥っ子が片手袋を沢山生み出し、おじさんは片手袋を観察するのが趣味だなんて…。血が濃いのか薄いのか、訳分かんない一族みたいです、うちは。
それにしても甥っ子はしょっちゅう手袋失くしてるみたいで、(コイツ、大丈夫かいな?)と内心心配になりましたが、左右違うのつけてても気にしないんだから逞しく育ってる、とも言えるのかもしれません。
しかし…。
沢山遊んでご機嫌で帰っていった甥っ子は、しっかり我が家に手袋忘れて帰って行きました…。やっぱり心配です。
でもまあ、可愛い奴なんですけどね!