僕がいつもやっている片手袋観察の手順は、
①片手袋に出会ったら絶対に触らない
②写真を撮る(出来れば引きと寄り両方とも)
③どのタイプの片手袋に分類出来るか観察してみる
④その片手袋が発生するに到った背景を想像してみる
という感じです。科学的態度と文学的態度を両立するのが重要です。
介入型と放置型の話をすると、「じゃあ石井さんも片手袋を拾われるんですね」とよく言われます。でも上記のように僕は片手袋に絶対に触りません。
「片手袋は人の優しさの象徴」とか言っておきながら拾わないのは少々矛盾してますが、これには僕なりの考えがあります。
人の何倍も片手袋と出会う僕が拾いだすと、他人を思いやる純粋な気持ちから外れていく気がするのです。具体的には、写真を撮った時に面白くなるような場所を選んで置いてしまう気がするのです。それをやってしまうと、片手袋が持っている自然な面白さが台無しになってしまいますからね。
ですから片手袋に触れたい気持ちをぐっと堪えて、観察者に徹している訳です。
でも送水口のすぐ横に落ちてるこんな片手袋を見ると、その決意もぐらつきますよね。だって「拾って送水口の上に置いてよ!」と言わんばかりのシチュエーションじゃないですか?
でも、我慢我慢。
※片手袋研究ももうすぐ十周年。それを記念してHPを開設しました!ブログ共々よろしくお願い致します!
『片手袋大全』
http://katatebukuro.com/