かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『また一つ背負い込んでしまった…』

2018-02-13 22:37:18 | 写真

昨日のトークイベント『片手袋のうら・おもて』、沢山のお運び有難うございました。いずれちゃんと当日のご報告を書こうと思いますが、何とか無事に終えることが出来たと思います。

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イベントの最後にも言ったんですが、色々大変な片手袋研究なのにまた一つ新たな困難を背負ってしまいまして…。

十数年間、片手袋の撮影は一貫して携帯電話のカメラで行ってきました。理由として、いつどこで出会うか分からない片手袋の撮影にはそれが便利だったのと、「“写真としてのクオリティ”を追求していってしまうと、その沼から抜け出すことが出来なくなってしまうのではないか?」という恐れからでした。

勿論作品として片手袋写真を発表する事もあるのですが、昔のガラケーからiphoneに変化していく中でカメラの性能も飛躍的に向上しており、不便さを感じる事も殆どなかったのです。

しかし唯一不満を感じるのが夜間撮影でして。

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流石にiphoneでは無理があるのか、こんな感じの写真が沢山あるのです。作品としては当然使えないレベルなのも問題ですが、研究としても夜の町に佇む片手袋の様子が記録できていないのが残念過ぎて。

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仕方がないので撮影に納得できなかった場合は、翌日の早朝に再撮影しに行く事がしょっちゅうありました。でもそれにしても、夜の感じは捉えられていない訳で。

そんなこんなで迎えた今月。気付いたら買ってましたよ。ミラーレス一眼を。片手袋研究にまつわるあらゆる事が後戻りできない程深い部分に突き進んでいってしまってますが、13年目にして遂に撮影の分野も追及が始まる事になりそうです。

で、先日東京別視点ガイドさんのオフィスを訪ねた帰り。人形町の交差点で初めてミラーレス一眼で撮影する機会が到来しました。

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で、その後。自分がごく自然にやった行動に自分でも驚きまして。

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ポケットからiphoneを取り出して、おさえの一枚を撮り出したんです。しかもこの行動、結局この後もずっと続いてるんです。どうやら自分の中で「片手袋を見つけたら“iphoneで”撮る」という事が定着化していたみたいで。ミラーレス一眼だけで済ませようとすると、強烈な罪悪感が芽生えてきちゃうんです。

なので、結局作業量が今までの二倍になっただけでした…。トークイベントで聞き役を務めてくれた東京別視点ガイドさんの松澤さんが、「なんか最終的に色々な手順が増えて、一つの片手袋に対して物凄く長い儀式みたいのをやるようになるんじゃないですか?」と呆れてました。あながち無い話じゃない、というのが怖いです。

とにかく、色んな業を引き連れて進んでいくしかありません。