時間はあっという間にすぎて、10月も早半ば過ぎ。
10月4日に、ぬり絵サロン仲間と一緒に、青森県の十和田美術館をめざしてバスをチャーターして出かけてきました。
昨年の青森美術館の旅に続いて、ついに念願をかなえたのです。
朝8時に出発して、十和田湖、奥入瀬渓流を眺めながら、十和田美術館に到着したのがお昼。美術館内のカフェで食事をして、一部屋、一作品の現代アートを眺め、外のオブジェというか作品をながめて、2時間を過ごし、帰りも4時間かけて、秋田に午後6時に到着でした。
お天気もよくて、青空に映えるフラワーホースとの出会いは、もう最高でした。会いたかったフラワーホース。
スタンディング・ウーマンの大きさとリアルさに圧倒されました。
街の中に、公園にさりげなく草間弥生ワールドがあって、だれでもがその色彩と造形にふれることができるようにつくられています。
途中の奥入瀬渓流は、紅葉には少し早いが、それでも木々の緑と黄色、時々の赤と瀧、水の流れ、キラキラとした木漏れ日に、車窓からでも十分に癒されました。
往復8時間の旅の疲れも吹き飛んでしまうほどの充実感がありました。
その3日後、友人と4人で秋田市千秋美術館で開催されている「千住博展」に行ったのです。
制作の過程をTVで見ていたこともあって、期待の展覧会でした。
表現された瀧のその作品の中に身を置くと、迫力に圧倒されました。瀑布の音が聞こえてくる。音は聞こえるが、その世界は静寂というアンビバレントな世界を感じました。また、自然が持つ力強さと、恐れさえも感じる作品でした。
そんな気持ちで、
・・・第2会場である、県立美術館へと入りました。ここでわたしたちは、目と耳を疑うような体験に遭遇しました。・・・
ライアッププされた瀧をみていると、民謡「秋田節」が流れているんです。楽器はフルートか何か・・
そして、2階会場への案内→を進んでいくと、階段を上がったところで、音楽会が開催されていることに気付いて、「あれ、間違えたかな・・」と思い引き返そうとしたのですが、→はその方向なのです。
そこは、フルートの演奏者のバックになっており、パーテーションで、仕切られただけの開放空間でありました。
そこを、千住博の作品や「秋田の行事」を見る人たちが、ぞろぞろ歩いていく。音楽会の観客は、その様子が丸見えでした。観客の中に知人がいて、手をふってくれるのです。
これでは、演奏する人にも、聞いてる人たちにも、歩く人たちにも、 気が散るし、なんか失礼だし、
ありえない!!光景だと、私は思いました。
せっかく、千住博ワールドを感じながら、足を運んだ第2会場の無神経さに、がっかりです。
見たくなかった「秋田の行事」も、今回初めて見ることになりましたが、やっぱりせまい空間でしたね。