一昨日もだったような気がするが、きょうもSLの汽笛を聞いた。
男鹿線でSLが走っているようだ。汽車だ。昔は電車ではなく汽車だった。 昔といっても50年前ぐらいの話。
汽笛の音が、耳になじんでいて、すぐ聞き分けることができる。慣れ親しんだ、なつかしい汽笛の音。
高校は男鹿から秋田に通っていたから、毎日汽車に乗って秋田市に来た。家からは、駅まで歩いて20分ぐらいかかる。駅が見えてきたころに、船川から走ってくる汽車もやってくる。学生や通勤者は、その汽車と並んで走って駅に滑り込む。そんなとき、汽車はスピードを落とし、ゆっくりと駅に入り、走っている人が、最後の人も乗り込むのを確認してから、発車するのだ。そんなとき、あの汽笛がなる。ボー
煙を吐く機関車。石炭をくべて走っていた。車内のイスは、木で出来ていた。背もたれは垂直。
その汽車は、朝と夕方5時すぎの2本だけだったような気がする。他の時間は電車だった。
その汽車は10両ぐらいの編成で、貨車もついている長いものだった。煙をはいて、汽笛をならして走っていた。私は、高校3年生のころは、朝は一番後ろで、帰りは一番前と、乗る場所が決まっていた。青春だった・・
なんか、なつかしいなあ・・。SL 蒸気機関車。 田舎から秋田市という街へ運んでくれた。 汽車という響きがいいなあ・・。