先週23日~24日と、岩手県の名峰、岩手山に登ってきた。
4月から月一ペースで山歩きをしてきたが、今回は2000メートルを越える山であり、決断にも勇気がいったが、好奇心が勝っていくことにしたのだった。
馬返しというところから登り始めて、私はすぐに自分の決断がいかに甘いものだったのかを知ることになる。これまでのハイキングコースとはちがって、きつい坂を登っていく。登山なのだからもちろんなのだが、普段は車ばかり使って歩きなれていない私は、すぐに息が上がってしまう。
総勢13名のグループだから、もう、引き返せないなあ・・・との思いが頭のすみをよぎる。登るしかない。一歩一歩足を前に出していくことしかない。岩場できつい坂もあり、砂利道に足をとられるところもありの道、周りの草や花もどうでもよくて、ただただ登る。
お天気がよくて、高くなるにつれて視界が開けると遠くに盛岡市がみえた。田園風景も美しい。10時半から登り始めて、お昼を過ぎてもまだまだ、先の見えない上り坂。きつかった。
午後には、早朝から登った人たちだろうか、たくさんの山を下りる人たちと出会った。登る人を優先してくれて、立ち止まって待っていてくれる。「こんにちは!」と挨拶を交わすのだが、初めての私は、三回のうち一回はそんな余裕もなく、もくもくと登っていた。
もう、歩くのがいやだ!と思い始めた時、ようやく八合目の山小屋が見えた。山小屋到着は午後3時50分。あいにくガスがかかりはじめていて、下の景色はよく見えなかったのだが、もう開放感、解放感、達成感で、大満足であった。
翌朝、快晴。山頂を目指して1時間歩き、岩手山2038メートルの頂に立った。周りは美しい雲海。
遠くに山並みが黒くみえて、白い雲とのコントラストが実に美しかった。
下山も苦労したが、
生涯の思い出ができた。 私が岩手山山頂に立つなんて・・・
いまだに信じられない気持ちだ。
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