きのうの朝日新聞に、広島、長崎と原爆をおとされた被爆国の日本で、なぜ原発の推進をしてきたか・・についての論考があった。
そして、「だからこそ」 なのだという。だからこそ、平和利用として原発をすすめてきたと。
核爆弾をつかったアメリカへの恨みとして、同じ核をうまく利用して、「科学で敗れた戦争なら、科学で見返そう」としたというものだ。そのためには、絶対安全でなければならなかった。
しかし、どうだ。何度めの被曝といったらいいのだろうか。第五福竜丸を入れて、4度目?
戦争も国策で止められなかった。原発も国策で止められなかった。
アメリカを訪れるたびに思うことは、この国と日本が戦争をして、勝てると思ったのか?ということだ。
ロスからサンディエゴに向うハイウェーの側に、カルフォルニア州に2基ある、原子力発電所がある。海のすぐ近くだが、アメリカはスリーマイル島の事故の後、原発を新たに建設はしていない。そのハイリスクに気づいているからだろう。
アメリカの親戚たちの家は、夜はほんとに暗い。照明は間接照明で、蛍光灯がこうこうとついている我が家とは大違いであった。電気料が高いのだと言っていた。
リスクを、日本の政治家はなんと考えていたのだろう。
戦争といい、原発といい、なんだか日本の愚かしさが見えてくる。
NHKスペシャルTV「原爆投下・いかされなかった極秘情報」をみました。今回の原発事故と重ね合わせててみていました。
この国の指導者たちの深い反省と新しい方向への行動を求めたいと思います。
私は土曜日のNHKの番組はみていませんが、NHKのHPで番組の内容を知りました。日本政府は、広島に新型爆弾が落とされることを傍受していた。9日には長崎に同じ爆弾が落とされることも知っていたが、なにもしなかった・・ようですね。もはや、政治は機能していなかったのではないですか。思考停止状態に陥っていたのではないでしょうか。
この国は、国民のことを考えて政治をする人はいないのかと、ときどき思うことがあります。
そういう人を選ぶのもまた、私たち国民ですよね。