風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

2023年『Touch~孤独から愛へ』春ツアー その1

2023-06-05 17:50:23 | 全国巡回公演
 
 
5月21日 〈京都〉同志社大学・寒梅館ハーディーホール
5月23日 〈愛知〉クラーク高等学院 名古屋校
5月26日 〈静岡〉不二聖心女子学院高校
6月3日 〈福岡〉NPO法人 抱樸(ほうぼく)
 
 
同志社大学・寒梅館ハーディーホール
 
今年度『Touch』ツアーの初日は、同志社大学にある寒梅館ハーディーホールからスタートしました。
この公演はハーディーホールの企画担当の方がドキュメンタリー映画『こころの通訳者たち』をきっかけに風のバリアフー演劇に興味を持って下さり、実現しました。
 
↑寒梅館の入口に飾られた看板
 
私たちにとっても大学の企画として呼んで頂けたのは初めてのことでしたが、手話サークルの学生たちが障がい当事者の方たちを誘って観に来て頂いたりと上演前の舞台裏見学の時間からアットホームな公演になりました。
 
 
 
↑開演前の舞台裏見学の様子
 
かねてより劇団風を応援して頂いている同志社大学の先生からも、後日「同志社大学での公演が、再度実施されることを切望しております。また、同志社大学だけでなく、全国の大学で、バリアフリー公演が実施されるべきではないか、とも考えました。」という再演とこれからの展開への激励も頂き、本当に良い初日を迎えることが出来ました。
 
 
↑上演後の交流の様子
 
 
クラーク高等学院 名古屋校
 
2019年にも『ヘレン・ケラー』を上演した学校ですが、名古屋市内の緑文化小劇場を会場にした公演は大盛り上がりの客席でした。生徒たちの驚きや笑いが本当にストレートに伝わってくる上演で、公演前後の舞台裏見学や座談会も本当に沢山の子供たちが参加してくれました。
 
 
 
 
 
↑舞台上の小道具から、普段は目にしない裏側まで本当に興味津々の生徒たち
 
上演後、一部の生徒たちは出演者に英語で話しかけてくれたことに驚きましたが、先生が「インターナショナルコースの生徒たちの中には実は日本語をほとんど話せない生徒もいるんです。その生徒たちが『すごい面白かった』と言ってくれてるんです。」と教えてくれました。
 
 
 
 
↑座談会も質問が途切れることなく、座長の柳瀬も子供たちの興味関心にびっくりしていました
 
 
不二聖心女子学院高校
 
コロナによって2020年度から三年間延期になっていた公演です。しかも、学校内で演劇を鑑賞するのは初めてと言うことで本当に心待ちにしてくれていた公演でした。
 
この学校は県内一の敷地面積をもつキャンパスで、校舎の脇には見事な茶畑が広がっており、劇団員も圧倒されました。
 
体育館に入った瞬間、劇場に変わっていることに驚く生徒たち、真剣な眼差しで開演から終演まで舞台を共に創ってくれました。
 
その後は日本語演劇部・ESS(英語サークル、英語劇を上演するそうです)の皆さんと舞台裏見学交流会。生徒の皆さんは役者・スタッフとの交流を本当に楽しんでくれていました。
 
 
 
 
 
↑交流の様子
 
 
↑公演後には校内の茶畑でとれた美味しいお茶も頂きました!
 
 
 
NPO法人 抱樸(ほうぼく)
 
2019年にも行われた福岡県北九州市の
NPO法人 抱樸主催の一般公演。コロナで延期となった年もありましたが、今年度はバリアフリー演劇で実現することが出来ました!
 
前日には抱樸のいくつかの施設にお邪魔し、抱樸の活動の様子を沢山教えて頂きました。
 
 
抱樸代表の奥田知志さんやボランティアで活動を支える世話人さんたちから抱樸のこれまでや現在の活動を聞くことが出来ました
 
公演当日は元ホームレスの方や隣県の障がい当事者の方たちを含め沢山の方が来場して頂きました。
 
 
 
↑開演前の舞台裏見学の様子
 
↑トリートの小道具・武器は男の子たちに大人気です
 
鳴り止まないような終演後の拍手の後、奥田さんが観客の皆さんに今抱樸が取り組んでいる『希望のまちプロジェクト』について話をしました。
 
これまで困窮者・ホームレス・子ども・高齢者・障害福祉…様々な場所で多様な人々の支援活動をしている抱樸が、今新たに取り組んでいるのは、まちづくりです。
 
まちづくりという言葉を私自身今まで何度も耳にしたことがありますが、これほどワクワクし、話を聞くだけで涙したまちづくりありません。是非、一度下記URLから『希望のまちプロジェクト』のことを知って頂ければ幸いです。
 
 
 
↑この場所が『希望のまち』が生まれる場所です
 
 
 
 
今年度も沢山の出会いに溢れた『Touch』のツアーが始まりました。是非今後の記事をお楽しみに。
 
 
文:佐野準