『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』のツアーは8週目を終えました。
今週からは、メンバーが入れ替わり、アナグノス校長に柳瀬太一、医者 佐藤勇太、音響チーフ 酒見篤志の3人が合流しました。
美しい飫肥杉の林を通り現地に到着した前日、この地の美味しいものをいただき、鋭気を養いました。
11月9日 宮崎県 日南高校 同校体育館
11日 福岡県 敬愛中学・高校 同校講堂
12日 福岡県 三池工業高校 同校体育館
日南高校
良い緊張感の中、日南高校での芸術鑑賞会が始まりました。生徒さんたちの真っ直ぐな反応は、芝居空間を密なものとし、素晴らしい公演となりました。
公演後の搬出のお手伝いには、陸上部、ソフトテニス部、野球部の皆さんが参加してくれました。普段のチームワークの良さを感じさせる動きで、とても早く撤去作業が終わりました。
同時に出演者との座談会も行われ、役者と生徒さんたちの話は大いに盛り上がり、貴重な時間となりました。担当の先生方、校長先生他、この公演を大成功に導いて下さった先生方、そして生徒さんたち、すべてに感謝の気持ちを持って日南の地から次の地へ向かいました。
敬愛中学・高校
同校の講堂(別院)での公演でした。ステージ上の荘厳な須弥壇を背に仕込み、本番となりました。入場してきた生徒さんたちは、いつもの講堂とは違う姿に興奮の声が上がります。
満席の客席の中、始まるととても集中して、芝居に引き込まれているようでした。こちらの学校では、敬愛人権週間ということもあり、へレン・ケラーのテーマでもある『人と人とのつながり』が普段よりもより身近に感じられたのではないでしょうか。(最後の生徒会長さんの言葉にもありました。)
公演終了後には、演劇部、生徒会の皆さんが参加しての座談会と有志の生徒さんが撤去作業を手伝ってくれました。皆さん、とても明るく、元気に参加してくれました、ありがとうございました。この公演を作って下さった先生方にも本当にありがとうございました。最後に舞台が撤去され、もとの講堂に戻ったのを確認して、私たちは次の公演地へ向かいました。
三池工業高校
敬愛中学・高校での公演を終え、三池工業高校での搬入作業となりました。
当校は伝統のある工業高校です、生徒さんたちがヘレン・ケラーの本番をどう見てくれるか、私たちも期待を胸に舞台を作り上げていきます。開演前に校長先生が話された言葉に私はとても感銘を受けました。
それは、「君たちは、ものづくりのプロになるため今、色々な分野で技術の修練をしています。その技術を身につければ社会のコマの一つとして働くことはできると思います。しかし、ある時、今までにないもの、新しいもの要求される時が必ず来ます。その時、新しい発想、あるいは霊感を得るためには何が必要か?それは違う分野の文学や芸術や音楽です。若い時期に芸術に触れることは、違う発想力を養うことができると思います、だからこの芸術鑑賞会という行事に意味があるのだと思います。」
この言葉をじっくりと聞いている生徒さんたち、公演が始まってもとても真剣に芝居を見ているのが伝わって来ます。皆さんが大きく日本を支え、育てていくことを期待しています。
撤去の作業もみんなとても元気に手伝ってくれてありがとうございました。そして担当の先生方はじめ、たくさんの先生方にたくさんの感謝とお礼を、本当にありがとうございました。
舞台監督 佐田剛久
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