会社がお盆休みに入ったので、昼過ぎにバイクで病院に行き、カミさんを見舞う。いつもの仕事帰りと違い、時間的にも精神的にも余裕があるので、まず院内のスタバに寄って、ベンティサイズのドリンクを買ってから病室に向かった。おしゃべりをしたあと、ベッドサイドで持参した読みかけの本を読む。カミさんもベッドに横になり読書。お互いに話をするでもなく、ただ、そばでてんでに本を読むだけの時間を共有するだけで気持ちが落ち着く。2時間あまり病室で過ごしたあと、ジムに行き、少し汗を流してから、スーパーで買い物をして帰る。
面白いテレビ番組がないので、オンデマンドTVで見つけたビデオ『荒鷲の要塞』(クリントイーストウッド主演)を観る。46年前の古い映画だけど、17年前(1997年)にヨーロッパを旅したときに、このナチスドイツの司令部が置かれた荒鷲の要塞 Eagle's Nest を訪れたことがある。ベルヒテスガーデンからザルツブルクに戻る途中に立ち寄った。標高の高い位置にあり、避暑には最高の場所だろう。峠のかなり寂びれた売店におばあちゃんが売り子でポツンとすわっていた光景が鮮明に記憶に残っている。そんなわけで身近な場所に感じられて、ヒットラーの戦争映画を面白く観た。
映画を観ている途中にカミさんからメールが入った。明日、退院になったので11時までに迎えに来て、という内容。小躍りしたくなるような朗報メールだった。早速、東京の娘と瀬戸内市に住む息子夫婦に退院の報を速報で伝えた。うれしくて、飲みかけの『いいちこ』を飲み干し、濃いめのお代わりをこしらえた。